緑の首都


現在、時刻は13時30分、空港に到着して1時間15分
流石にこの時刻だと午後から充分に使える。
ホテルはTu Linh Legend Hotel、旧市街の真ん中にある。Expediaで予約。









気さくでとても気の利くフロントマン

フロントの兄ちゃんは、とてもよく気が利いて、時間前なのに部屋をくれた。
彼が、部屋まで荷物を運んでくれた。
「Wi-Fi使いたいのだけど、パスワード教えてもらえます?」
「IloveTuLinh」と即座に回答。
「えっ!?もう一度」
「IloveTuLinh!」・・・笑ってしまった。
どうもありがとう。
彼はエアコンの調子などを確認して部屋を出て行った。
一生懸命でホスピタリティ溢れている良い奴だ。
荷物をばらしてタブレットでWi-Fiを繋ごうとしてPWを入れたがエラー、「?」
再度入力しても同じである。
もしかしてと思い、最初の「I」、ホテル名の「T」「L」を大文字で組み合わせて入力するとOK。
「ちゃんと説明しなよ」と苦笑するしかなかった。
さて、着替えて行動開始。









どの道も緑で覆われている







水パイプ












お腹が空いたので、ホテルの近くの屋台でフォーとビール。
ハノイのフォーは、麺をゆがき、牛肉にさっと火を通し半生状態でスープをかけパクチーやアサツキをたっぷり、サイゴンあたりの南部とは違うスタイルである。
いやとても美味しい。

ハノイ市内を地図を確認してまずはロンビエン橋へ。
今回のベトナム行きでハノイ市内で必ず行くという場所をピックアップしている。
ロンビエン橋もその一つである。
ここから約2km程度である。
市内を東に歩いて行く、実に緑が多い。
多いというより道路はほとんど樹木で覆われている。







サイゴンも緑が多かったが、ハノイはそれ以上である。
歩くこと20分、旧市街を出て橋のたもとへ。















スイカの選別作業中







味の素は東南アジアでは欠かせない






この橋はロンビエン駅を出て、ホン河を渡る1,700mの橋である。
鉄骨のこの橋は1902年に完成し、今も鉄道とバイク道として使われている。
実は、この橋はベトナム戦争時、アメリカ軍の北爆の対象であり、この橋の名前や写真は何度も見ている。
自分の目で見て歩いてみたかった。

橋は中央が線路で横がバイク道となっている。
その一段高いところがブロックの蓋がかぶせてあり歩くことができる。
ただ原則は歩行は禁止である(と、後で知った)、ブロックの蓋も半分欠けているものあり10数メートル下が見えたりして怖い。(高所恐怖症です)

それに横をバイクがガンガン走っていく。
確かにこの橋を破壊すれば補給路を断つことができるが、B52の爆撃程度では一時的に使用不能にはできても、これだけの規模の橋を全壊させるのは難しいであろう。
河の上に出ると、眼下は緑地帯に河が流れている。
そこにロンビエン駅を出た列車がやってきた。
この方向だと北へ向かう列車である。中国国境に向かうのであろう。







この橋も老朽化が進み、近い将来、取り壊しも計画されているという。
橋の中央部で折り返し、旧市街に戻った。



橋の下をホン河が流れる












ハノイ市内には多くの湖があり(湖と表記されるが、沼ぐらいの大きさである)、ホアンキエム湖は旧市街の中にある湖である。
一周1.5km程度である。
まず一周、多くのハノイ市民が思い思いの時間を過ごしている。
まだ日が高く暑い。





























































一周回ると、橋からずっと歩きづめだったのと30度を超える気温へばり気味である。
ちょうどハッピーアワーのバーに飛び込んで休憩。
ビールは美味いし、2階テラスからの景色も良い。













夕刻、徐々に日が傾いてきたので、再び湖へ。
似顔絵を描く人達、写真集用なのか撮影する人達、語り合うカップル、街を夕陽が染めていく。







































先ほど歩いた時は、ほとんど客はいなかったのに、この時刻は千客万来













写真集用の撮影でしょう・・・たぶん







こちらもそう










































日没後、湖からホテルに戻り、そのまま北に進み、線路沿いの焼肉エリアへ。
屋台の焼肉屋が何軒も並んでいる。

人が入っている店にした。
若い兄ちゃんが注文を取りにきた。
「どれにする?」(焼肉と決まっているので肉の種類)
「山羊それとビール」
しばらくして山盛りの野菜とフォー、山羊肉が運ばれてきた。
一人前でこれだけあるのかと一瞬怯んでしまった。
調理は店の人がやってくれる。
ビールを飲んでいると、隣から日本語が聞こえてきた。
30代であろう夫婦と小学生の男の子の3人家族である。
こういう場所で食事をしているところを見ると、旅慣れた人達なのだろう。
私は特段話すこともないので、黙っていた。
山羊肉は大変美味しく、乳房の部分も追加で注文した。
ベトナムに来たら美味しいものたべないと。
これだけ食べてビール3本飲んで、200,000ドン(1,100円)だった。













精算を済ませ店を出るとき、「美味しかったごちそうさま」と日本語で言ったら、隣の日本人夫妻の奥様が、私を見て「日本語上手!」と驚いていた。
どの国でも食事をして最後店をでるとき「美味しかったごちそうさま」と日本語で言うようにしている。
この時もメニューや注文のやり取りだけ英語なのでさほど話したわけでもない。
さすが苦笑するしかなかった。

ホテルに戻りシャワーを浴びて、ホテルの前のコンビニで買ったビール(1缶60円程度)飲んでいたら、さすがに眠くなってきた。
朝の羽田でのドタバタが嘘のようである。
明日はハロン湾へ。



龍の降りた海へ

表紙へ

海外旅行目次へ