教会での祈り


快晴。







マニラ地区に向かう。













日曜の朝ということで大通りはガラガラ。













横断歩道が少ないので、スピード出して走っている車の間をすり抜けて渡るのは結構おっかない。







ジプニーはでかいし。













公園を抜けて城壁に囲まれたマニラ地区へ。
城壁をくぐるとヨーロッパの風景だった。













16世紀にスペインの植民地だったフィリピンは、20世紀に入り独立するとともに、実質アメリカの支配の元に入った、そのため東南アジアでは一番アメリカ文化の影響を受けた国であろう。
でもこの城壁の中はヨーロッパも趣きが残っている。







サン・オウガスチン教会。
第二次世界大戦で破壊を逃れフィリピン国内で世界遺産に指定された4つの教会の一つである。








フィリピンも、第二次世界大戦の激戦の舞台となった国である。
マッカーサーの「I shall return !」はレイテ島、小野田少尉が第二次大戦終了後も1974年まで一人で戦い続けたのはルバング島。


もちろんマニラのあるルソン島も例外ではない。
その中で破壊されずに残った数少ない教会である。

日曜の朝なのでミサの時間に合わせて続々と人がやってくる。












私も堂内に入ろうしたら「ツーリストはダメ」と止められた。
本来、ミサは誰でも入れるはずなのだが、世界遺産にも指定されていることもあって観光客が多いので入場制限しているのだろう。

駐車場から道路にでると足元の感触がちがう。
「うん?石畳?」
一部だけ石畳が残っている。

そのまま歩いていきマニラ教会へ。

こちらは戦後の建築。

入場できるが、満員なうえに中は人の熱気で暑い。ということで、チラッと覗いただけで、そのままマニラ地区の先端のサンチャゴ要塞に到着。

19世紀末、スペインからの独立の英雄、ホセ・リサールが最後まで戦った砦である。
公園として美しく整備されている、そこを抜けて、朽ちかけている砦を登った。

























砦の建物は中に入れず、瓦も落ちてなんとなく朽ちるままという雰囲気である。
高台になっていて市内をみわたすことができる。







砦の続きに、そのままホセの住居が記念館になっている。そこには暇にしている管理人が私が入っていくと台帳に記帳してくれと言ってきた。言われるままに記帳すると、一番右端の欄が寄付の金額が書かれている、全部500Pと記入されている。

一瞬「えっ、高い」と言ったが、よく見ると住所と名前の書体と寄付額が違う書体である。
管理人が勝手に書き込んだのだろう・・・こんなところでボルか(苦笑)
ということで、見学料という意味で100P募金箱に入れさせてもらった。







もと来た道をそのまま戻るのもつまらないので、一筋横の道を歩くことにした。
一筋ずれるだけで風景が変わった。







道路で子供たちが遊び、親は賭け事をしたりしている。
そこには日常の生活があった。







でもそこに私の居場所はなかった。

やはり旅人が歩いて歓迎されるところではない。







そしてマニラ区の城壁を後にしてLRTの駅に向かった。
今度は20分ほど乗ってバクラランへ。

ここのマーケット、日曜日は、すごい人出であるというガイドブックの記述があって、なら行って見ましょうという。
駅降りると、たしかにスゴイ。







延々と屋台が続いている。
押し合いへしあい、歩くのも一苦労。

その屋台の間を車が走っていく、いったいこの通行規制はどうなっているんだ。

その市場をなんとか抜けて、バクララン教会へ。

中に入って驚いた。
1,000人以上入っているよ。

祭壇が遥か遠くに見えるだけで、両側に一定間隔でモニターが設置してある。
モニターには聖歌○○○番とか聖書の一部が写し出されている。

「う〜ん、こんなミサ初めてだ。」
バチカンでもこれほどでは無かったし。

サン・オウガスチン教会でもマニラ教会、そしてここ。
また道の角ごとにある教会、どこも多くの人達が集まっていた。

それだけキリスト教が生活の一部になっている。
だから政変の時に、教会の指導者の声明が市民や軍を動かすほどの力を持っているんだ。
日曜日という日にマニラにいることができたことを神に感謝した。

さて昼、何を食べようかとホテルに戻りつつ考えていたが、通りがかったショッピングモールのフードコーナーに行くことにした。
街を歩いていても焼肉屋とかバーベキューは多いけど、フィリピン料理の店は、ぶっかけゴハン定食屋ぐらいしか見かけないので、ショッピングモール内にはフードコーナーが各階ごとにいくつも有り、その上、たこ焼きや鯛焼きなどの軽食のコーナーもたくさんある。
また各国料理も一通り食べることができる。
フィリピン料理を食べて一息。


暑い午後

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