誕生50周年



暗い食堂で、やる気の無いウエイトレスが運んできた朝食を食べていた。

私以外に客は一組だけ。

ヘリテッジというより老朽化が痛々しいホテルだな。

さてKL(クアラ・ルンプール)

マレーシアは結構来ているが、KLには11年前に一度来たきりである。

その時はチャイナタウンに泊まり、ブキッ・ビンタンにあるデパートで涼んだぐらいであんまり記憶に残っていない。

まずはKL発祥の地、ムルデカ・スクエアへ。

最初はマスジッド・ジャメへ。

このモスクは見学可だが、服装は短パンやタンクトップはダメとか女性はスカーフをかぶるとか厳密である。

それでも内部には入れず外回りだけである。

モスクを出てスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)やムルデカ・スクエアへ。

広場では9月末の独立50周年の式典にむけて設営工事の真っ最中。

この工事を見てやっと納得した。

マレーシアに入ってから各地の建物に国旗が飾られている、特にKLは窓ごとに国旗が飾ってあるビルもある。

これは独立50周年の記念であるんだ。

こんなことイポーのコンボイで気づくべきだったのに、ずぅーっと「マレーシアって、こんなに国旗を掲揚する国だったっけ?」と理由を考えることなく旅をしていたのである。







これだけ国旗を掲揚していれば、なにか特別なことがあると容易に想像がつくはずなのに。

それは私が独立50周年を祝うということではなく、国家イベントとなると時期が重なると列車の予約が取れないとかホテルが無いとか旅をするために支障が起こりやすいということである。

現実にイポーで列車で夜中に到着していたら、ホテルに泊まれなかったかもしれない。

とりあえず今回の旅では影響がなさそうだ。







広場から式典用に化粧直しをしている旧連邦事務所ビルを見てからペトロナス・ツイン・タワーに向かった。

近年のKLを象徴するツイン・タワーである。
3年前までは世界で一番高いビルでもあった。

展望台に登る気はさらさら無く(高いところは嫌いだ。)、1階はショッピングモールになっていて、その奥にあるKLCC水族館に行くことにした。

涼むにはちょうどいいかな。

水族館の水槽の中にも国旗が飾ってある。

いい時間つぶしになった。







ツイン・タワーの前は大きな公園になっている。



















噴水や遊水施設で写真を撮りながら公園の奥のモスクへ。

ちょうどお昼の祈りの時間が終わったところ。







私も歩きつかれたので、モスクの壁にもたれて一休み。
昼ゴハンのラクサを食べながら午後の行動を考えていた。







シンガポール行き夜行列車の出発は22時。

有名なバトゥ・ケイプもあるが、今回はもう洞窟は遠慮しておきたい。

ガイドブックを見ていると16時から開園するマインズ・ワンダーランドという遊園地が郊外にあるという。

夕方から開く遊園地なんて面白いじゃないか。

16時、郊外行きの電車に乗ってスルダン駅で降りてマインズ・ワンダーランドへ。







大きなショッピングセンターやホテルに併設されている。

まだ明るいといこともあり、客はまばら。

なんというか、しょぼい遊園地だわ。

へんてこりんな天使はいるは、塗装を途中で投げ出したままヤメタというような施設もある。

ジェットコースターは3年前に壊れてそのまま放置。

各国の通貨のコインをでかくしたモニュメントもある。
日本代表は1円玉。

行ってみてわかったのだけど、ここの遊園地は暗くなってから行くところだな。
陽が高いと粗ばっかり見えてしまう・・・ハハ

日も暮れてきたことだしチャイナタウンに戻りましょう。



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