ペナンの蛇



朝、洗濯物を預けて市の中心部のコムタへ。







ここから島内各所へのバスが出ている。







ペナン島の南側は行ったことがないのでペナンヒルでも行こうかなという気分だったが、天気がハッキリしないため眺望も望めないだろうとやめて、ヘビ寺に行くことにした。







で、バス停で待っていてもなかなかバスが来ない。

やっと来たと思ったら、逆方向で1時間後ぐらいに戻ってくるとのこと。

う〜ん、しゃーない、タクシー乗り場へ。

「ヘビ寺までいくら?」
「30ドル」













「う〜ん高い、やめとこうかな。」
と言うと料金表を出してきて、「これは公定レートだ、ボッてはいない」と力説を始めた。

観光客向けだろうけど、ちゃんと料金が記載されている。
なんか可笑しくて、別に他に行く予定もないのでタクシーで行くことにした。

タクシーは片側4車線の道路を快調に飛ばしていく、道路沿いにも高層マンションが多くたっている。

20分ほどでヘビ寺に到着。

結構な距離だ、タクシーで来て正解だったかな、バス停からだと迷ってしまいそうだ。
思ったより小さな寺であった。

改修工事中で、正直しょぼいなーというのが感想。

昔は70匹以上いたらしいが、今は8匹だけ。
一匹だけ大きなヘビが箱の中に入っているが、それは観光客用で首に巻いて写真を撮るためのものである。
なかなか寺も俗っぽい。

お堂の中にはヘビは仏壇や観葉植物、壁の額縁のところなどにいる。
「もっと沢山いれば面白いのに。あのヘビ生きているのでしょうか?」
と突然、堂内いた日本人女性が、私の近くに来て聞くのが当たり前のように日本語で話しかけてきた。
「そうですね。たぶん生きているんじゃないでしょうか。」
と私が答えると、彼女は木の幹を揺すり始めた。
そうすると置物のようであったヘビが動き出した。
「あっ、動いた!」と彼女は喜んでいる。
面白い人だ、年齢は30代半ばぐらいだろうか、一人でここに来るぐらいだからヘビが嫌いということではないだろうけど、あちこちのヘビが動くの見て喜んでいる。
ヘビも可哀想に、あちこち揺すられるから面倒くさそうに動いている。
その女性を残して境内にでてみたが、こじんまりしていてすぐ一週してしまった。

タクシーも、帰りも乗るであろうという客なのでちゃんと待っていてくれた。

その女性も境内から出てきたところだった。
「あのー、市内に戻りますけど、よろしければ一緒に乗りますか?お金は結構ですので。」
「助かります。それではお言葉に甘えさせていただきます。」
「チュリア通あたりよろしいですか?」
「はい、ありがとうございます。」

車内では何処を旅してきたなど旅行者の会話であった。

タクシー乗せるだけだったので名前なども聞く気はなかったけど、彼女のほうから「東京在住のIと申します。」と喋り始めた。

彼女はKLに向かうということである。

「私もKLに行く予定なので、また向こうでお会いできたら面白いですね。」と話しているとタクシーはチュリア通に到着。

彼女は「ありがとうございました。」と言って降りていった。

たぶん昼ゴハンぐらい誘えば付き合ってくれただろうけど、そういう気分にならなかったし。


チュリア通を抜けてカピタン・クリン・モスクでタクシーを降りた。

去年のイスタンブールでは、ほとんどのモスクで入ることができたが、マレーシアのモスクは観光客は中に入れないことが多い。
ここのモスクも中には入れなかった。
境内を歩いていると子供の声が聞こえてきた。

そちらへ行くとちょうど下校の時間か子供たちが出てきた。

いつものように子供たちを撮り始めると、ひとりだけカメラは気になるのだけど笑わない女の子がいた。







おしゃまさんで、とてもかわいい。

そうこうするうちに日も暮れてきた。
さて今晩はどこでゴハンを食べようか。

明日はイポーに向かう。


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