過去と現在



私がペナンに来たのは1995年と1996年の2回。

以来11年空いている。

東南アジアの都市開発の進行速度からすればペナンも変わっていて当たり前である。

E&Oの前も一方通行で、通行量も半端ではない。

今日も天気ははっきりしない。

昨日のニュースからすると日本のほうが暑いぐらいだ。

記憶をたどってチュリア通に向かった。

ここはペナンの安宿街であり旅行者が集まるエリアである。













当然といえば当然だがチュリア通りも変わっていた。

あちこちで工事をやって道路を掘り返している。

通りから路地に入ったところで洗濯屋を見つけた。

最近は旅の途中で洗濯屋を使うことが多い、特にアジアでは1kgいくらという料金設定なので安くて使いやすい。
なので旅先で洗濯屋を捜すことが習慣になってきている。







おばちゃんに「明日持ってくるね。」と約束して、近くのインド料理店へ。

店構えは大きくなってすっかり変わっているけど、よくムルタバを食べにきた店である。マトンのムルタバを注文した。

味はというと、前来たときのほうが美味しかった気がするが、思い出のほうが美味しいと思うのが人の常。

角の雑貨屋も変わらずにある。店の親父、歳を取ったなぁ。

チュリア通りにはヒンドゥー寺院、先をいくと教会、中国寺院そしてモスクと並んでいる。

























マレーシアという国をよく表している。



















日没寸前で、教会に寄って帰ろうとしたら教会は閉まっていて中には入れない。

敷地を横切っていたらコバルトブルーのカワセミが飛んできた。

「わっ、キレイや!」とカメラを構えたが、止まった木は完全に逆光。

それも1カット撮ったら、飛び去ってしまった。

う〜ん、残念。
日も落ちて暗くなった道をホテルに戻る。

ホテルも高層ビルも増えている。

街灯がショップハウスを照らし出す。

以前は無かったオープンテラス形式の飲み屋もできている。

過去と現在。

変わるモノと変わらないモノ。

旅人とは過去をなつかしみ、今の旅の快適さをありがたがる・・・時として過去の不便な旅さえ甘美な思い出としてしまう・・・勝手な人種である。


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