E&Oホテルにて


かつて「スエズ運河より東で最上級のホテル」と称されたイースタン・アンド・オリエンタル ホテル(The Eastan & Oriental Hotel)。

シンガポールのラッフルズ・ホテル、バンコクのオリエンタル・ホテル、香港のペニンシュラ、サイゴンのマジェスティック・ホテル、上海の和平飯店などと並び植民地時代の繁栄をしのばせるホテルである。

過去の旅行記でも書いているが、私はこの手のホテルに泊まるが好きである。

1995年にペナン島に来たときは営業を終了しており外観だけしか見ることができなかった。
1996年には更地になっていた。
2001年、リニューアルオープン。

リニューアルオープンしたことは知っていたが、ペナン島に行く機会はなかなか無かった。
今回はルートを決めたとき、真っ先に「E&Oの泊まろう」と決めた。
部屋はオール・スイートだが、1泊2万円程度で泊まることができる。
マレーシアの物価と格式からすれば超高級ホテルだが、東京や大阪でちょっとしたシティ・ホテルでも2〜3万円することを考えれば、そんな負担ではない。

前日のカオサンの安宿、今日はE&O。
私はどちらも好きである、そういう柔軟さが旅を楽しくしてくれる。
日程はきついが、ここだけは2泊で予約を入れた。
このようなホテルは連泊しないと、ほんとの良さを感じることができないし。

フェリーで15分。
バターワースからペナン島に到着。

港も大きく雰囲気が変わっている。
タクシーでホテルまで。
列車の中でサンダル・短パン・Tシャツから靴・パンツ・襟付きシャツに着替えておいた。
この手のホテルに行くためには最低限の格好である。
本来ならジャケットをはおりタイぐらいは必要なのだろうけど、大目に見てもらいましょう。

ロビーでチェックインを待つ間に、ウェルカムドリンクのサービス。
マンゴーとオレンジのカクテルジュース。
美味し。

全100室のヨーロピアンスタイル。
見た目より小さなホテルである。







3階の部屋に案内してもらうと、ウチの家より広いのではないかというスイートルーム。
バスタブとシャワーブースも別。
ベットルームとリビング、それぞれにテレビがある。

NHKの衛星放送も映る。ニュースでは熊谷で40度を超える最高気温を記録したというニュースをやっていた。
ペナンは30度ちょっとで雨も降っていないので蒸し暑くはない、日本のほうが暑いんだ。

夕方、街歩きをして戻ってきたあと、プールへ。
家族連れやカップルが思いに楽しんでいる。

プールのすぐ横は海。
防波堤があり、その先はすぐ海となっていて砂浜や岩場は無い。
ビーチボールで遊んでいた兄弟が、そのままボールが跳ねて防波堤を飛び越してしまい、残念そうに防波堤から海を見ている。

2泊の滞在中、2日ともプールに行った。
デッキチェアで寝そべって本を読んでいる人も多い。

2日目だったが日本人カップルがそろってデッキチェアで本を読んでいたが、男のほうは私と同じ年齢ぐらいで、その本は「中国ビジネスで成功する方法」というようなタイトルだった。

「う〜ん休暇で来ているのに、プールサイドでビジネスのハウ・トゥー本か、もっと他に読むものはないのか。」と言いたくなったが、まぁ何を読もうが自由だ。
おそらく普段は本を読まない人なんだろうな。

晩ゴハンの店もホテルに紹介してもらった。
チェックインカウンターで受付していた若い兄ちゃんが、ちょっと考えてから3軒の店の名前を書いてくれ丁寧に行き方を教えてくれた。














2晩とも紹介してもらった店に行ったが、これが良かった。
その後、滞在中、彼の姿を見なかったがチェックアウトの時、彼の姿を見たのでチップを渡して感謝したら喜んでくれた。

朝はホテルのビュッフェ形式。
これは宿泊代に含まれている。
海の見える庭で食べることができて、何よりもメニューがとても多い。
シリアル、ソーセージやベーコンなどよくあるものからインド料理、マレー料理、中華料理そしてなぜか鰻の蒲焼や寿司まで、すんごい種類。

ロティなどもその場で焼いてくれてとても美味しい。
何を食べようかと迷うビュッフェも珍しい。
2日間とも朝から良く食べた。

「ジン・トニック!」
出てきたそれは「うん?」と首をかしげるものだった。
水っぽい。
ジンの水割りと間違えているんじゃないか・・・というシロモノ。

ホテルのBARでのことである。
水っぽいジン・トニックを飲みながら生演奏を聴いていた。
演奏者どこかで見たことのある顔だなと思っていたら、ホテルの前にこのポスター貼ってあったな。
ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」、懐かしい曲じゃないか。


次はドライ・マティーニ。
一口すすって、ダメだこれも水っぽいというか味に力が無い。

さすがに3杯目はやめておいた。
どうやら、ここではビールのほうが無難なようである。

BARは今ひとつだったけど、2泊の滞在は満足できるものだった。
このホテル泊まるためになら、またペナンに行ってもいいな。

さて次は何をしようかな。



過去と現在 へ

表紙へ

海外旅行目次へ