イスラム教の安息日


今日は金曜日。
明日の午後には帰国のフライトに乗るので今日が最終日。













昨日一日旧市街も歩いたし、郊外にでも行こうと予定していたのだが、起きると身体がだるくて下痢状態、身体に力が入らない。
一晩エアコン回していたし連日炎天下のもと歩き続けたので疲れがでたのか、ダマスカスに戻ってくるまで毎日移動で緊張感があったが、ステイ状態になったので気が緩んだのか。
これでは郊外に行くのは無理だ。


10時過ぎまでベッドで横になっていたが、ハラは減るしミネラルウォーターも無くなった。なんとか起きれるようになったので出かけることにした。

サンドウィッチとオレンジジュースを飲んだらちょっと元気がでた。

走っている車もほとんどない。

店もほとんど閉まっていて、歩いている人の姿もまばらである。








機材を持って出てきているのでホテルに戻らず軍事博物館に向かった。
でも歩き方の記述の場所に博物館は無い。
どうやら私だけではないようで、欧米人のカップルも地図を見ながら私の同じ場所を行ったり来たりでしている。

他に行くところも思いつかなかったので旧市街に向かった。
















市場はほとんど閉まっている。



















金曜日はイスラム教の休日なのは知っていたが、これほど徹底しているとは。
あれだけある店がポツンポツンと営業しているだけである。
20年以上前のヨーロッパを思いだした。


















ヨーロッパの日曜日は店はほとんど閉まりゴハン食べるのも一苦労、交通機関も間引き運転で移動もままならなかった
最近は昔ほどではないけど、それでも日曜日に当たったら食べる店など苦労する。
1年365日24時間店が開いている日本から来ると忘れた感覚であり、旅をしていると曜日感覚がなくなるので、曜日を思い出させてくれる日でもある。

そんなことを思い出しながら歩いていくと、一軒の店の前に人だかりが。
アイスクリーム屋である。

昨日も前を通って気になっていたが入らずじまい、店に入ってみると席があった。
殆どの人が注文しているピスタチオナッツのスライスをトッピングしたアイスクリームを注文した。
サーヒップが混ぜてあるのかトルコ系のアイスのようにちょっと粘りがありピスタチオの味と食感とマッチして美味しい。













疲れているせいもあるか、甘くて美味しい。
ええ歳したオヤジたちも嬉しそうに食べている。
歩いて汗をかいたのとアイスクリームのおかげか身体のだるさは抜けた。

トイレのほうは見かけるたびに早めに入るようにしていた、こういうとき水で流す習慣というのはありがたい。
紙だとつらいし。
他に行くとこも思いつかないので旧市街を歩いていた。

























昨日聖パウロ教会へ行っていないので、行こうかなと思い、教会の方向に向かって歩き始めた。
辻々のキリスト像を見ながら地図をたよりに歩いていくと行き止まり。



















う〜む、一旦城壁の外に出て周らなければならないか。
南側の城門を出て右に進むと教会はあった。
モスクの壮麗さからすると小さいがパウロが改宗したさいにキリスト教徒から逃げるために使ったという新約聖書にも記されている歴史を伝える教会。
最後まで無事に旅ができますようにと体調が戻りますようにとお願いして教会を出た。













街中の工事車両。
日本で使われた中古車両で日本語がそのまま残っている。
東南アジアではよく見かけるが、アラブ諸国まで売られているとは思わなかった。













夕刻。
結局、体調悪いと良いながら路地から路地へと歩いていた。
われながら呆れる。














最後の夜、まだ下痢の状態は続いていたがお祈りがきいたのか身体のだるさは治って食欲は戻っているので鶏のグリルを食べた。
身がしまっていてほんとに美味しいのだけど、酒がないのが寂しいなぁ。
ピクルスなんてビールやワインの肴に合うのに、と言って持ち込むのもマナー違反だし。

























明日は帰国。



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