旧市街のまっすぐな道


ダマスカス。
先にも書いたが旧約聖書にもダマスコの名前で登場する世界最古の都市のひとつである。
「世界一古くから人が住み続けている都市」として知られる。

市内から見えるカシオン山は、人類が一番最初に殺人をおこなった場所(カインとアベル)である。
城壁に囲まれた旧市街と新市街とで成り立っている。
旧市街は城壁に囲まれているエリアでそれ以外が新市街となる。
この城壁が築かれたのが2000年前。






現在、残っている建物は13〜14世紀ごろ建築されたものである。

旧市街の入り口の市場(スーク)は開店準備中。
アーケードの穴から光が入ってきている。

写真を撮りながら奥へ進んでいくとモスクが見えた。
ウマイヤド・モスクである。
まだ開門前であった。
多くの信者が開門を待っている。



















その前の広場の一角、小さな噴水がある。
そこでは鳩が水浴びをしている。
鳩が羽を上げて水を浴びている姿なんて初めて見た。
2時間後に戻ってきた時はこの噴水は止まっていた。
翌日も翌々日もこの場所に来たのだが、この噴水が動いていたのこの時だけだった。













開店準備中の市場を通り過ぎて、ストレイト・ストリート(まっすぐな道)へ。
この道は旧市街中心部を南北に貫いている文字通りまっすぐな道である。
篠山紀信の「シルクロード」でストレイト・ストリートや旧市街での写真があり、楽しく写真を撮ったというコメントがある。
私もシャッターを切りながら歩いていた。
いわゆる「絵」になる場所である。





































































私も気持ちよくシャッターを切りながら歩いていった。
途中にローマ門がありその西側はイスラム教徒地区、東側はキリスト教徒地区である。

















































まっすぐな道を南に下っていき出口に到着。
これで旧市街の大きさをほぼ把握できた。


























キリスト教徒地区は、辻々にマリアかイエスが祀ってある。
日本の地蔵と同じ感覚なのかもしれない。






























































イスラム教徒地区をあるいていたら一人の老人が私に向かって「こちらにはいってはいけない。」と言って来た。
言葉は通じなくても、何を言っているかぐらいはわかる。
私はうなずいて元の道へと引き返した。
人の住んでいる地域なのだから旅人は謙虚になるべきであろう。

そろそろモスクの開場時間だ。


ウマイヤド・モスクにて へ

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