国境越え


バスがアンマンに着いたのは21時前。
ホテルの近くの食堂でケバブをサンドイッチにしてもらった。

ホテルの部屋でアカバから持ってきたビールを開けてサンドイッチを食べながら窓の外を見ていた。
明日、どうする?

マダバやモーゼが没したといわれるネボ山に行くか?
これだとタクシーチャーターか。
初日から、ことごとくタクシーにはぼられて相性が良くないので、なんとなく気がのらない。
先ほどの砂漠の日没で区切りがついたというのもある。
やっぱりシリアに行こう。

朝、7時30分JETT社バスターミナル。

タイミングよく8時のダマスカス行きのバスの最後の切符が買えた。
私の後ろの人は10時のバスに振られていた。

座席は一番後ろの右隅。
私の隣にはシリアの若者2人。
陽気な兄ちゃんたちである。

アンマンーダマスカスは約200km。
バスは定刻どおり発車。

昨日までとは逆に北に向かって砂漠を走る。
約1時間でドライブインで休憩。

シリア国境まで41kmのところである。







バスが再び出発したら、隣の二人が私にジュースを一本くれた。
自分たちも1本づつ持っている。
「うん?」
「どうぞ!」
ありがたく頂戴した。
それを機に彼らと話をした。
英語が話せるので意思が通じる。
ヨルダンで働いていてダマスカスに帰るとのこと。

二人とも携帯電話をずっといじっている。
音楽を鳴らしたり写真を見たりしている、日本人と変わらない行動である。
ちょっと見せてもらった。
NOKIA製。軽くて使いやすそうだ。

アラビア語のメールの文を見せてもらったりした、彼らに私の携帯を見せたら二つ折で液晶がきれいなのとサイズ大きいことに感心していた。
日本語のメールの文を見せたら「漢字とひらがなの使い分け」など質問だらけ、四苦八苦しながら説明した。
アラビア語と日本語はまったく違うので説明するにも一苦労である。
携帯で盛り上がった時に国境到着。

彼らは「あなたはあちらだ」と外国人の出国審査場を教えてくれた。
ゲートの銀行で7JDの印紙(デザインはエル・ハズネ)を買ってイミグレへ。
ポン!とスタンプを押してあっけなく審査完了。
30分ぐらい免税店を覗いたり、JDをシリア・ポンドに両替してバスに戻った。
ヨルダンとシリアの国境は24時間開いており。
ここシャーベル国境も多くの車、バス、トラックが通過している。

2kmほど緩衝地帯を通過してシリア側へ。
入国審査もすでにヴィザを日本で取得していたので、問題なく通過。
でもカタールもヨルダンもシリアもパスポートの適当なページにスタンプを押す。
最近はアジアは律儀に詰めるように押していくのに、ここでは後ろページに押してくれたりして面白い。
国境を越えると雰囲気が変わった。

走っている車やトラックが古いのやオンボロが多くなってきた。
ヨルダンと比較して物価水準が低そうである。
ダマスカスの市内に入ると雑然とした街並みである。
私は嬉しくなってきた。
2時すぎダマスカス到着。

しかし例によって、今自分がいるバスターミナルの位置がまったくわからない。
待ち受けているタクシーをかわして通りで出た。
来たタクシーを拾おうとしたが、英語がさっぱり通じないし、自分が行きたい場所を行ってもスルーされるばかり。
「しまったターミナルのタクシー使うのだった。」と思っても後の祭り。

歩いていくと軍人がいっぱいいたので、道を尋ねた。
すると「われわれはアラビア語でないとわからない」と言われる始末。
「おまえら役立たずか!」と言ってもはじまらない。

何台目かのタクシーをやっと捕まえることができた。
「ヒジャーズ・レイルウェイ・ステーション。」
「ここからは列車でていないけどいいのか。」
「かまわない、ランドマークだ。」
走ること15分。

ヒジャーズ駅に到着。
今は駅としてつかっていなく博物館となっている。

さて宿探し。
ところが意外に難航。
1軒目、2軒目・・・満室。
挙句の果てに3軒目のホテルでは「予約してなかったら無理です。」と日本語で言われてしまった。
安宿街は嫌なので市庁舎の方に向かって歩いていった。
「歩き方」に書いてあるホテルは・・・と・・・無い。
で、結局6軒目にやっと部屋があった。
HOTEL SHTORA。
ビルの2階にある。
受付にはいかにもアラブのオヤジがいて交渉。
そこそこの値段で決着。

部屋に入った、ちょっと古い。
もう見慣れたでかい冷蔵庫はここも共通。
あと簡易ヒーターがある。
お茶をわかすためのようだ。

ベッドは軋まないしOK。
温水シャワーも出る。
荷物を置いてフロントへ。

カタール航空のリコンファームをしたいので、オヤジに電話を貸してくれと頼んだら、オヤジが電話をかけてくれた。
結局、オヤジがリコンファームしてくれた・・・あれあれ感謝。

話をしてみると気の良いオヤジである。
さて出かけるとしましょうか。



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