砂漠と水 エル・ハズネ。 先にも書いたように映画ですっかり有名になってしまった。 もちろん聖杯が隠されている神殿ではなく宝物庫として造られたものである。 前の広場には土産物屋もあり立派な観光地である。
入り口には十字軍の兵士に扮した警備もいる、これも映画の影響。 ラクダ、馬、ロバのタクシー、土産物売りが何人も寄ってくる。 建物の内部はがらんどうの広い空間。
前の広場にはみやげ物屋もある。 斜め上からエル・ハズネを見下ろす。 最初にお目当てのモノを見てしまったので、なんか満足してしまった。 1979年だったかな、Eaglesの来日公演が万博公園であった時、オープニングで「Hotel California」が演奏されてしまい、その後の演奏も良かったのだが、一番美味しいところが最初だったので興がそがれてしまった。 さて先に進もう。 ラクダやロバのタクシーの誘いを振り切りながら歩いて行く。 それにしても暑い、空気はからからに乾いている。 ローマ劇場跡や居住地跡などけっこう修復している。 高台の墓跡から遺跡を見下ろすと彼方まで寂寞とした風景が広がっている。 砂漠と岩山とピーカンの空。 ヨルダンに来てからこういう風景ばかり見ている。 この厳しい環境でも人は生活しているという当たり前のことも、そこに身をおくことによってリアルに感じられる。 足元に転がっているラクダやロバの糞をよけながら砂地を歩くのはけっこう疲れる。 遺跡の出口に到着。 入場してから約3時間、登ったり降りたりで約4km歩きづめだったので疲れた。 ペットボトルの水も残り少ない。 出口のところにあるレストランは満席。 陰を見つけて座り込んだ。 エド・ディルまで。ここからさらに1時間坂を登っていかないといけない。 一休みしてから向かおうと思ったが、一旦座ってしまうと動くのが嫌になってしまった。ハラも減ったし、水もなくなりかけている。 もと来た道を引き返して、途中にあるカフェで一休み。 場所代のつもりで払った。 すでに神殿は陰になっている。 水が無くなったので、前の土産物屋に水を買おうと入った。 私も500mlの水1本買って、1JDを払った。 往復約8kmを歩いて、16時過ぎに入り口に戻ってきた。 さすがにバテた、エド・ディルまでいけなかったけど満足。 エド・ディルを見るためにまた来てもいいかな。 途中休憩したドライブインで砂漠の日没。 砂漠に沈む夕陽を見ながら、ヨルダンはもう良いかなと考えていた。 国境越え へ 表紙へ 海外旅行目次へ |