アンマンの夜


アンマンのバスターミナル到着。

今晩からのホテルだが例のボラれたホテルより、ちょっとましなホテルにしようと決めていた。
それと旧バスターミナルの近く。
バスを降りると「タクシー」「タクシー」と寄ってくる。
「ノー・サンキュー。ホテルは近い。」と振り切った。
その時、後ろから「ホテルとか決まっていなかったら一緒にタクシーどうですか?」日本語で声をかけられた。
振り返るとバックパック背負った若い女性だった。

たしかアカバのバスターミナルで見かけている。
「いや、近くのホテルに決めているので。」と断った。
何故かというと、彼女はおそらく学生だろう、そうなるとダウンタウンの安宿が目的だろうから、そこまで行ってホテルを決めると明日早朝にこのバスターミナルまで来るのが面倒だということ。
それと一昨日のことがあったからアンマンで安宿は避けたいという気分だったこと。
彼女もあっさり「そうですか。」と言ってタクシーの運ちゃんのほうへ行った。
「あの人は近くのホテルだから乗らない。」と説明して何人かの運ちゃんに囲まれてタクシーのほうへ歩いていく。
その時「で、私のタクシーはどれや! このオッサンのかい!」と大阪弁で怒鳴っている。
ハハハ、あの調子なら大丈夫だ。





































私は目星をつけていた旧ターミナルの近くにあるトレド・ホテルに向かった。
歩いている途中でもタクシーの運ちゃんとかに声をかけられ、トレド・ホテルだと言うと「あそこは高い!」と必ず言われた。
そういう風体に見えるのだろうな。

ホテルに到着。
なんと7階がフロント。
値段交渉。
「シングルで2泊。」
「予約は?」
「していない。」
「1泊70JDだ。」
うっ! 歩き方に書いてある値段の2倍じゃないか。
「それは高い。2泊だしディスカウントしてくれ。」
「しかたがない日本から来てくれたからスペシャルディスカウントで、60JD。」
「う〜ん、もう少し。」
結局2泊で110JD(=18,700円)で決着。東京のビジネスホテル並みかな。
部屋は広くてキレイだ、旧バスターミナルが見渡せる。
このホテルの構造は面白い。
バスターミナル側から見るとガラス張りの7階のホテルだが。
7階のフロントからそのまま外にでると、そこがホテルの正面で道路になっている。
丘を削って建てている。






























洗濯をしてダウンタウンに行った。
例の酒場でビール。
とても美味い。

日中は35度を越えようかというのにアンマンもアカバもとても湿度が低くて陰に入ると涼しい。
唇がとても乾く。







ヨルダンに来て感じたのが、物価が意外に高い。
バス代とか公共交通機関は安いけど、食事などそれほど安いと感じない。必需品のミネラルウォーターも500mlで50円程度が相場だがちょっと油断するととんでもない値段をふっかけられる。
どれだけふっかけられているかわからないので落としどころがわかりにくい。
それにアラビア語とアラビア数字がわからないし、英語が通じにくいというのが下手な交渉となってしまう。
それに1JDというのがとっさに170円と出てこない。
USドルの100円というのが頭に浮かぶから、後でとんでもない高額であることがわかる。
それと「歩き方」に表記されている金額と現実がだいぶ違う。
どの国でも高くなっていて当たり前だが、バス代などは表記の1,3倍ぐらい。宿代や食事などは倍である。
表記が正しくてボラれているのか、値段が上がっているのか判断できずとてもとまどう。08年版なのだが、かなり情報が古い感じである。


























値段もだが、ホテルやレストランが無くなっているのも多い。
これはシリアでも同様で、結局、表記どおりだったのはぺトラの入場料21JDとヨルダンの出国税7JDだけだった。































ビールを飲んで落ち着いて、晩ゴハン。







今日は満月。







明日はぺトラだ。



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