国境を越える、そして海辺の街


8時30分のポルトガルのファーロ行きのバスに乗るため7時過ぎに宿をチェックアウト。

まだ夜のような街を歩きバスターミナルへ。

チュロスとミルクコーヒーを食べながら周りを見ると、同じように荷物を横に置いて朝食をとっている人が何人もいる。
ふいに「私は今、旅をしているんだ」という気持ちになった。
蛍光灯の青白い光、安っぽいテーブル、ひっきりなしに入れ替わる人、昔見た映画で旅をしている主人公がターミナルでこんな雰囲気の店で食べていたシーンを思い出したためかもしれない。

バスは定刻どおり出発。

途中、いくつかバス停で客を乗せてスペインの最後の街アヤモンテを過ぎて国境のグアディア川を渡る。
EU間なので出入国審査もなくポルトガルへ入国。
入国して最初のバスターミナルで運転手が、「ファーロからはどこへ向かうのだ?」と聞いてきたが「決めていない。」と答えると次の客に訪ねていた。たぶん乗り継ぎの案内だろう。







11時、ファーロ到着。所用時間2時間半であった。

マドリードから続いたバスでも長距離移動もこれで終わり、約900kmのアンダルシア横断となった。
ファーロ、ポルトガル南部アルガルヴェ地方の首都である。







ポストも黄色から赤に変わった。
カフェに入りビールを注文したら「スーパー・ボック」、ポルトガルのビールである。
オヤジが「グラスはいるか?」と聞いてきたがいらないと断った。
「さて、どうするか。」とビールをラッパ飲みしながら考えた。













当初はこの街に泊まりサグレス岬に行き、明日、リスボンへ向かう計画だった。
ファーロに着いて、街をちょっと歩いてみて、なんとなく泊まる気がうせてしまった。

















































きれいな街だしハーバーもいいけど、なんていうか田舎の港町を予想していたのだが、街の規模が大きいので気分がそがれてしまった。
















































リスボンに行ってしまおう。それならリスボンに3泊できるし。
ということで13時30分のリスボン行きのエクスプレスの切符を買った。


























































































2時間ほど市内をブラブラとして列車に乗った。
そして3時間、16時過ぎにリスボン・オリエンテ駅に到着。































8年ぶりのリスボンである。



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