白い村へ


銀行が開くのを待っていた。








手持ちのユーロがほとんど無い。

昨日、セビーリャの駅で両替しようとしたら、めちゃくちゃレートが悪い。
日本円のキャッシュからユーロに両替しようとしてレートをチェックしたら1ユーロ170円であった。
なんだこのレートの悪さは。

昨日一日なんとかしのいで、ユーロのキャッシュは小銭だけとなってしまった。

昨晩の晩ゴハンはカードで支払ったが、さすがにこのままでは今日は動けない。

8時30分に開店、1ユーロ=135円で両替ができた。

昨日、両替しなくて良かった。

今日はカルモナに行く。
ここはセビーリャからバスで約40分のところにある村である。
プラド・デ・サン・セバスチャン・ターミナルからバスが出ているはずなので、窓口で切符を買おうとしたら、どのバス会社もノー。
ターミナルの案内の人に聞いたら早口のスペイン語で外を指差した。
外にでると、その前は市内の路線バスのターミナル。
標識を一つひとつ確認したけどカルモナ行きなんて無い。
タバコを喫っていた運転手に尋ねるとターミナルの中だという。
わけがわからん?
別の運転手に聞いてみて、その人は英語が喋れるのでやっとわかった。







市内バスのターミナルの前の道路を渡って、スペイン広場の前にバス乗り場がある。
言われたとおり行ってみると、カルモナ行きバス停があった。
この間、30分あまり行ったりきたり・・・行く前から疲れてしまった。
9時のバスは行ってしまった後で、10時のバスでカルモナへ。







約40分で到着。

強烈な日差しのもと、白い壁がまぶしい。







城壁をくぐりぬけ旧市街へ。
まっすぐ行くと広場に出た。
みんな日陰で涼んでいる。

















































街を俯瞰したくてセビーリャ門を上った。













白い建物と平原が広がっている。
しばらく見ていたら満足してしまい。
「もう帰ろうかな」という気分になってしまった。
わかっている。そろそろこの風景に飽きてきたということが。







せっかく来たこともあり、広場を横切って市場へ。































カディスのような活気を期待したが、残念ながら閑散としている。開いている店も半分ほどである、水を一本買って村のはずれへ。
ここにパラドールがある。

























パラドールとはスペイン国内にある中世の城、修道院や貴族の館を改装した国営ホテルのことである。10ホテルあるうちの一つがカルモナにある。
門をくぐると広い中庭。
なかなか予約が難しいときく。
一人では、こういうホテルに泊まる気にはならない。
建物の中に入ってみるとクラシックな造りは私の好みだけど、客室に入れないなら意味が無いな。
ホテルを出て戻ることにした。













教会や修道院がいたるところにある、この小さな村にしては多いな。

























バスが出るまで30分ぐらいあるので、停留場の前にある、ちょっと奥まったバルに入った。
カウンターの女性にビールを一杯もらい空いている椅子に座った。
入った時から変な感じがしたが、座ってみてわかった。
みんなできあがっている。
昼間から完全に酔っ払っている人が多い、ビールだけではなく強いスピリットを飲んでいる人も一人や二人ではない。

写真を2枚撮ったところでカメラをしまった。
何人か、よそ者である私を見ている。
これ以上はトラブルのもとである。
居心地が悪いわけではないが、よそ者が長居する店ではないな。
1杯飲んで引き上げた。
帰りのバスで、行きと同じ観光客と何人か一緒だった。

約3時間が平均観光時間というとこなんだな。



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