18年ぶりの西表島


日の出を撮りに行く予定だったが、なんとなく気が乗らずぐずぐずしていたら、外は明るくなっていた。
慌ててビーチに行ったが遅かった。
でも早朝の空気は気持ちがいい。
人と会うこともないのでマスクもしていない。(もちろん持ってはいるが)
7時30分、朝食。











































これも1ヶ月前、宿の予約と一緒にレンタカーを手配したのだが1軒目は予約でいっぱいだと断られる。
まさか予約できないとは想定していなかったので慌てた。
2軒目の星砂レンタカーもなかなか電話がつながらない。
何回かかけ直してやっと繋がる。
「軽自動車であれば手配できます」との回答。
もちろん一人なので充分である。
車も宿まで運んでくれるとのこと、但し、現金のみ。
レンタカーがないと1日で島をまわるのは難しい。
西表島は石垣島より大きく沖縄本島に次ぐ2番目に大きな島である。
但し、島を一周できる道はなく島を半周するのみであり、島の内部に入る道は一切無く、海岸沿いの一本道だけである。ちなみに南の風見田の浜から白浜港まで53kmである。
こういう島なのでレンタカーの台数も多くはないはず、しかし、夏休み前の平日にもかかわらずこれほど出払っているとは。
8時30分、宿に車を運んできてくれた。
「返却は、スタンドはこの先に2件あり、満タン証明をもらってください。営業時間は18時までです。戻ってきたら店に電話をください。車は、ここ(宿の前のスペース)に止めて、ダッシュボードに満タン証明と鍵を入れて、鍵をかけず止めておいてください。回収に行きます」とのこと。
ナルホド、こういう島だからできる返却方法だ。
車はアルト、オドメーターを見ると15万キロ、カーナビはない(この島だと不要である)、オーディオはMDプレーヤーがついている。
いつ登録された車だw・・・?
エンジンをかけると軽く回り、走り出すとサスペンションもへたっていないし、加速も充分である。ちゃんと整備されている。
高速道路を走るわけでもなく、平坦な道のため充分である。









MDプレーヤーとはw



まずは北に向かい、そのあと西へ、
白浜港が目的地である。
最初は「中野ビーチ」へ。
この近くに星砂レンタカーの営業所がある。車だと5分程度だが、宿から徒歩などで行くのは厳しい。
宿への配車は当然のサービスなのであろう。カンピラ荘はまだ近い方だが、リゾートホテルだと数キロ離れているところもある。
海岸沿いに生い茂っている植物の間の一本道を抜けビーチへ。
予想どおり誰もいない。
広い砂浜、足跡一つない。
西表島の海は石垣島と向かい合う東側の海は優しい表情を見せてくれる。

























次は5分程の「星砂ビーチへ」
植物のトンネルを抜けてビーチへ。
こちらは2組の先客がいる。
どこまでも澄んだ海。












































星砂の浜を後にしてメイン道路を走っていたら「月が浜」の表示が。
「あれ、行き過ぎた」
うなりざき公園展望台に行くつもりが行き過ぎたようだ。
それでは月が浜を先にと右折をするとえらく道がきれいだ。
すると「星野リゾート西表島ホテル」の看板が。
「ここが西表島の星野リゾートか」
車はホテルの敷地の隣の駐車スペースに止めて、浜に出る前に「星野リゾート」へ。
敷地の植物は丁寧に手入れされ、いかにも南国リゾートホテルである。
たまにはこんなホテルの泊まるのもいいかも、と思いつつ、月が浜へ。
















































予想どおりここも誰もいない。
時間は9時30分前、星野リゾートの客はチェックアウトかまだ動く時間ではないのだろう。
さて、うなりざき公園展望台へ。
今度は道を間違えないように。
整備された道を上がっていくと公園にでた。
きれいに整地されて、犬の散歩をしている人などが来ている。
緑の草原、青い海、蒼い空、白い雲ぜーんぶ一緒の贅沢な風景である。
車は西に向かい、浦内川を渡る。
浦内川を遡るツアー船も出ているが一人で乗るのもなぁ。
浦内川の橋からマングローブ林を見る。
八重山ではどこでも見ることができる風景である。



































































さらに車を走らせること10分。
白浜港に到着。
道路はここで終わり。
この先に船浮集落があり、ここには1日5便の連絡船が運航している。
現在10時30分。
白浜港から船浮港まで10分程度。
次の船は10時55分。
時間はちょうど良いが、戻っている船は12時50分発。
2時間どうやって過ごすか。
住人がいて、宿もある。カフェは1軒あるが営業しているかどうか不明である自販機は1台ある。
狭い集落のため、見所はイダの浜だけである。
一人でビーチで泳ぎもせずシュノーケリングもしないで2時間は無理。
それに今見ている景色の延長なので、どうしてもという気分にならない。
車にもたれて考えているうちに船浮からの船が港に到着した。
他にはカヌーツアーのご一行である。
Uターンして、今度は島の最南端を目指す。



















出発した上原も過ぎジャングルのなかの一本道を走る。
信号は島内に上原と大原の2箇所のみ。
両方とも小学校の近くに設置されている。
交通量を考えると信号がなくても問題はないのだが、子どもの交通安全教育のために設置されているということである・・・ナルホド
山猫注意の看板をあちらこちらに見ながら車を走らせる。
11時30分、由布島行き牛車乗り場に到着。
以前来た時は牛車に乗り由布島に上陸したが、その気になれば歩いてでも渡れる。
現在、由布島には誰も住んでいない。
小学校や住居跡があるのみである。
八重山の竹富島では全く稲作をすることができなかった。(珊瑚礁でできた島だから無理である)
そこで西桟橋から船で由布島まで渡り稲作したという歴史がある
竹富島から由布島に渡ると言っても間に小浜島があり、直線でも20km以上ある。
船も手漕ぎだったし。
よくここまで稲作に来たものだ。
遠浅で干潮の海はくるぶしまでしかないが熱い。
お湯である。















































































ずっと海と空とジャングルという単調な風景で、唯一アクセントとなる場所でもあるが、由布島まで渡る気にはならない。
しばらく海から牛車を見ていた。
昼前でもあったので、帰りにもう一度よることにしよう。
サキシマスオウノキの群生群により大原へ。
大原港に車を止めて集落へ。































18年前はここに着いて近くの民宿に泊まった。
あまり記憶に残っていないが「コーヒー・氷」とドアに書かれた喫茶店(営業していなかった)と郵便局のイリオモテヤマネコの像である。
この先の民宿に泊まったはずと歩いて行くが見当たらず。
さて昼食と思い飲食店を探したが見つからず。































港もあり集落の中心部でないとは、スーパーにいきスパムとジューシーのおにぎりとさんぴん茶を買い港の待合室で昼食。
沖縄らしい昼食w
離島の旅は飲食店が見つからずこのようなこのようなことは珍しくない。



マジックアワーのローラースケート

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