カンピラ荘


今回の宿はカンピラ荘。
西表島では老舗の民宿である。
八重山の離島の宿は、大手のリゾートホテル以外は楽天トラベルなど旅行サイトに登録していない宿が多く、島のサイトから情報を得て電話をかけて予約を取ることが多い。
2004年は大原泊だったため、まったく情報が無い。
1ヶ月前サイトで見つけた好みに合う宿で電話をかけると、1軒目は満室、2軒目は廃業、3軒目のカンピラ荘で予約が取れた。
7月11日は夏休み前で平日だからと甘く見ていた。
離島の民宿は10人程度の規模が多く、人気の宿はリピーターが多く予約が取れないことが多い。
西表島は近年、リゾートホテルが多く開業してるが、民宿はオーナーの高齢化で廃業など減っているようである。










































カンピラ荘は港から徒歩3分。
コンクリート2階建て、意外といっては失礼だが大きな建物である。
1泊朝食込シャワー・トイレ別で4500円である。
チェックインの時、宿の主人から説明をうけたなかで「宿にビールや水など飲み物は置いていないので、向かいのスーパーで買ってください。親戚が経営しているので競合しないためです」と教えてくれた。
「お客さん用の冷蔵庫がありますが常に一杯ですので、ビニール袋に入れて名前を書いてくれたら奥の業務用冷蔵庫でお預かりします」とのこと。
試しに宿泊者用の冷蔵庫を開けてみると、冷蔵室も冷凍室もほぼ埋まっている。
ナルホド。
荷物を部屋に置き、とりあえず向かいにスーパーに行きオリオンビール6缶とペットボトルの水を購入。
これで一安心。
缶ビール5缶は預かってもらう。































さてどこへ行くか。
15時30分。
この島はバスが運行されているが1時間に1本程度のため、観光には使いづらい。
やはり車が必要である。
レンタカーは明日予約している。
ぼつぼつと肩慣らしで宿から2~3分のまるまビーチへ。
ビーチと言っても、50m程度の浜である。
数人がダイビングやシュノーケリングをしていた。
晴天、八重山ブルーが映える。
4月は曇天ばかりだったので、久しぶりの青である。
やっぱりこの海の青と空の蒼を見るために八重山に来たのである。
ビーチで缶ビールをプシュ!
極楽!
しかし日陰がないので暑い。
泳いでいる人、皆気持ちよさそうだ。
ただハブクラゲが出たと大騒ぎであるが。
水着持ってくればよかった。


























ビーチから戻り、周辺を歩いてみる。
18年前、この界隈はレンタカーで走っているはずだが全く記憶にない。
カフェは何軒か開いている。
飲食店は昼の営業終了かこの期間休業の表示。
晩メシの問題・・・けっこう深刻である。
山側に向かうとパイナップル畑とか開墾地が広がっている。
途中看板があり20年前に若者の島定住を目的として国と県が主体の事業であったようだ。自生しているハイビスカスの赤い花が眩しい。
歩いていても人の気配を感じない、ときおり軽トラが走っていく。
土地は開墾され道路が整備されても耕作されている土地は多くないように感じる。
他に行く所もないので宿に戻る。

























八重山の島に来たら無理にスケジュールを埋めないw
何もしない時間が大事である。
さて夕食。
周辺で目星をつけた店に行く。
1軒目休み。
2軒目、満席・・・やっぱり。
夏休み前ということで休業している店もある。
夕食難民か。スーパーで仕入れるしかないか。
戻る途中「ランチハウスたまご」が18時からの営業をスタートさせていた。
車が着いたりして次々と人が店内へ。
慌てて私もついていった。
店内はかなり広いがほぼ満席。
私の次の人は外で待っている。
地元の人と観光客が半々というところか。
ベタにゴーヤチャンプルーの定食で。
デザートについていたパイナップルが甘い!



















店を出るとマジックアワーの時間帯。
まるまビーチには誰もいない。
隣の港の防波堤には何人かが涼んでいる。
素敵な光景である。































十四夜の月が島を照らす。
これだけ明るいと星の撮影は無理である。
島の夜は静かだ。


18年ぶりの西表島

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