石垣島へ


非常事態宣言の解除で、学校の再開、飲食店の営業時間の延長、美術館や博物館の開館、Jリーグやプロ野球の開幕など世の中が通常に戻ろうと動き始めた。
鉄道や航空会社も最小限の運行から平常に戻りつつあった。
6月12日に7月8日関西国際空港-石垣 ANA1747便、7月10日石垣-関西国際空港 ANA1748便の運行の再開を確認できたので予約を入れた。
座席表を見ると3割程度しか予約が入っていない、例年であればこの時期の石垣便は、ほぼ満席になり早い時期に予約を入れないと席が取れないこともある。
それと石垣島から離島に渡る船も7月から増便となっている。
とりあえず旅をする条件は整ってきたようである。
さて、どの島に行くか。
1泊はいつもどおり竹富島、もう1泊は黒島か小浜島どちらかにしようか迷ったが4年ぶりの黒島にした。
黒島は4年前泊まった民宿に電話したところ満室、2軒目も満室、3軒目でやっと予約が取れた。竹富島は毎年お世話になっている新田荘、こちらはすぐに予約が取れた。
移動が緩和され人が動き出していることがわかる。
八重山の離島の宿は、一部のリゾートホテルを除きどこも規模が小さいため10人でも満室となる。男女とも年齢に関係無く一人旅が多く滞在日数が長く、毎年のように特定の島に来る常連が多い。
私のように1泊ごとに移動するのは少数派である。
6月23日ANAより1747便、1748便の欠航のメールが届いた。
あらら、仕方がない。当然キャンセル料はかからないが那覇経由でフライトを探すとどうしても割高になってしまう。
いつも那覇、石垣、千歳などの遠距離便は株主優待で割安で予約変更可能のチケットを取っている。
伊丹-那覇便は株主優待を使い、那覇-石垣は通常の割引運賃としたため直行便より割高となった。
ただ全額ANAスカイコイン(電子マネー)で支払ったためキャッシュの出費はない。
ここで問題が発生。
那覇で乗り継くフライトが石垣空港到着が13時40分。石垣港離島ターミナルから黒島への船は14時30分発。石垣空港から石垣港離島ターミナルまではバスで約40分かかる。
ギリギリ間に合うかどうか、間に合わなければ17時30分まで待たなければならない。
こればかりはどうしようもない。
前日、荷物を準備しているとカメラの選択から、着替えや洗面用具を何を持って行けば良いのか迷ってしまった。
すっかり「旅勘」が鈍っていることに苦笑するしかなかった。

7月8日6時前、土砂降りのなか自宅を出た。
路線バスはまだ運行時間ではなく、タクシーもすべて出払っていたため徒歩で駅に向かった。
ずぶ濡れになり駅に到着。
大阪(伊丹)-那覇ANA763便は8時15分発、この状況下でチェックインに時間がかかる予想と伊丹の改修工事がほぼ終わり、出発では改修後初めて利用するため7時過ぎには空港に到着した。
羽田や千歳と同様、プレミアム会員はラウンジ直結の手荷物検査でスムーズにチェックインができた。
新しくなったラウンジは以前の倍のぐらいの広さになった感じだが、人が少なくガランとしている。
本来であれば8時代は出発便が多く、手荷物検査もラウンジも混雑するのだが、欠航が多いため本来の姿に戻っていない。













搭乗ルールも変更になり、プレミアムクラス、プレミアム会員から優先搭乗だったが、後部窓側、後部通路側とできるだけ接触を少なくする方式がとられている。
またマスクは装着、しないと搭乗拒否。アルコール消毒も必須である。
私は前列窓側の席のため最後から2番目の搭乗となった。
一応、プレミアム会員のゲートは別であったが、あまり差異はないかな。
この方法が搭乗のスタンダードになるのか、コロナ禍が終息し以前の方法に戻るのかは予測がたたない。
期待はエアバス320neoの小型機。
従来であればこの時間帯のフライトはボーイング777や787の中大型機であるが、搭乗者数がまだまだ少ない。
搭乗率は7割程度か。私のように石垣便からの変更や、他のフライトからの変更組もいるはずだから、やはり搭乗者数は少ないのであろう。
(搭乗までをくどいぐらい記しているのは記録のためである)
763便は、土砂降りの中、定刻に離陸した。


座席のポケットに入っているのは非常用脱出案内とゲロ袋のみ。
機内誌や機内販売カタログはない。
またブランケットやプレミアクラスの新聞サービスもない。
CAはマスクと手袋をしている。
機内アナウンスも最低限のみで簡素である。
サービスドリンクも日本茶かミネラルウォーターのみで、コーヒーやコンソメはない。
LCCで慣れているため、かえってスッキリしている。







10時25分、定刻に那覇空港到着。
天気は晴れ、関西はずっと雨が続いていたので久しぶりの青空である。
那覇空港に降りるのは2年半ぶりである。
本来であれば、11時05分発の石垣便に乗り継げることができるはずが欠航のため、12時35分のフライトまで待たなければならない。
空港はフライトが少ないせいかがらんとしている。
ラウンジも改修後別の場所に移動し、広くなっている。
羽田、伊丹、千歳と同じレイアウトで統一されている。



















2時間ほどラウンジでオリオンビールを飲みながら時間を潰して、12時35分ANA1767便で石垣へ。
ほぼ満席である。
予定より10分早く13時30分、南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港に到着。
前方の席のため、先に降りるとこができた。













まっすぐ路線バス発着所に向かい、13時45分発石垣島バスターミナル行きの路線バスに乗ることができた。
計算だとよほど渋滞に引っかからない限り離島ターミナルには14時20~25分に到着予定である。
離島ターミナルのチケット販売所の場所も知っているので5分あればなんとかなる。
14時30分の黒島行きの船便に間に合いそうだ。







バスは14時20分過ぎに離島ターミナルに到着。
14時30分の船に間に合った


牛の島

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