バスチケット購入記


最初に会ったプラザホテルに戻る途中、ここのレストランは安くて美味しいですよと教えてくれた。
今夜行くことにしよう。



ラム酒ハバナ・クラブ博物館


































彼はキューバの人種についても教えてくれた。
この国は古くはアメリカ支配時代にアフリカから連れてこられた黒人、古くからキューバに住んでいる民族、スペイン支配時代にきたスペイン人などの混血がとても多い。
ちなみに彼は3/4がスペインで1/4がニジェールの血であると言っていた。
最後に「実は私はトリニダーに行きたいのですが、日本からオルビス社のバスの予約でできなかったのです。こちらへ来てネットも使えないのでH.I.Sに相談したいのですが連れていってもらえませんか?」
オルビス社はキューバの国営長距離バス会社である。日本からネット予約しようとしたら希望日は満席との表示で予約できなかった。
「いいですよ。すぐ近くですし」
プラザホテルの隣のビルであった。















旧国会議事堂は改修工事中






ビルの6階にH.I.Sのオフィスがある。
彼は「Sさんはキューバに来て長いので相談すればいいですよ」と言ってくれた。それと明日、新市街に行こうと伝えると、「一番良いのはオープントップバスを使うのが1日乗り放題で新市街も行きますのでいいですよ」と教えてくれた。
案内してくれたことに感謝し握手をして別れた。



















H.I.Sキューバ支店。
Sさんという女性が1人で切り盛りしている。
キューバに来て13年とのこと。
まずオルビス社のバスチケットの手配はできない。したがってタクシーのチャーターとなり1泊2日で400CUCとなる。
「400CUC(44,000円)ですか、手持ちのCUCほとんど持ち出しですね。クレジットカードは使えますか?」
「申し訳ありません。クレジットカードは使えないのです」
「やはり、そうですか」
そもそもクレジットカードが使えたとしても1人では高額である。
「プラザホテルの1階に旅行代理店があり、ここであればバスチケットを扱っています。こちらに行かれてはいかがですか?もし、それでも無理でしたらまたお越しください」
すごく丁寧な対応で、その上、行き先メモまで書いてもらった。
行き先のスペイン語程度あれば自分で書けるが、感謝である。



この奥がH.I.Sキューバ支店






オフィスを辞して、ホテルに向かう。
入って右手のところに代理店のカウンターがあり、多くの客が順番を待っている。
20分ほど待ち、私の番になった。
「8月13日トリニダー行き、8月15日ハバナ戻りのバスを予約したい」とSさんに書いてもらったメモを見せて話すと、すぐにチケットを発券してくれた。
「13日8時30分にこのホテルのロビーに来てください」







つまりこの代理店が仕立てたチャーターバスである。
往復で60CUCである。
オルビス社は路線バスのためタクシー等で市内から離れたバスターミナルに行かなければならないが、チャーターバスだとホテルまで徒歩5分である。
懸案事項はあっけなく解決した。
バスチケットが取れたことをSさんに報告すると、「良かったですね」と自分のことのように喜んでくれた。





























































しかし、現金持って、代理店の窓口に直接行きチケットを買うなんて、10数年ぶりだろう。
久しぶりのバックパッカー気分である。


ハバナ夕景

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