アズレージョとドウロ川サンセット


荷物を置き街へ。
ホテルからサン・ベント駅やドン・ルイスⅠ世橋までは、徒歩数分である。
サン・ベント駅はアズレージョ(タイル)の美しい駅であるのは変わらないが、周辺の雰囲気は大きく変わっている。
観光客であふれている。































15年前、リスボンについでポルトガル第2の都市であり、ポルトガルの語源となった街でもあるが、とても牧歌的な印象であった。
その時は「9.11」発生直後の9月15日、まだ多くのアメリカ行きのフライトがキャンセルとなっていた。ポルトに来た時期は世界中が旅行どころでなかったということもある。
湾岸戦争などもあったが、この事件がきっかけで、アメリカとテロを支援するイスラム教国家との対立が大きくなり、世界が巻き込まれていくことになる。

その時のポルト旅行記はこちら
サウダーデの国と女王陛下の国の「ポートワインの街へ(上・下)」

話は戻り、今回は8月中旬の観光シーズンのピークである。
その違いもあるであろう。
記憶に残っている駅前にあった郵便配達人の像のポストもなくなっていた。
駅に行ったついでに明後日のリスボン行きの列車のチケットを購入。



サン・ベント駅













この駅のタイル装飾は美しさは変わらない


















どこへ行こうかと考えたが、とりあえずはドン・ルイスⅠ世橋へ。
ここはドウロ川に架けられたポルトを象徴する建築物である。
この橋は鉄道がある上部と車両通行用の道路がある下部と2段構造となっている。
高いところ苦手だから上は歩きたくないのだけど、なりゆきで上を歩くことに。
さすがに高いわ!(高いところは苦手)
でも、写真は撮りたくなる。(因果な習性)



























ここを歩くだけで足がすくむ





























橋を渡るとポートワインのワイナリー(醸造所)が並んでいる。
そしてロープウェイ・・・何時できたのだ?
すでにどこのワイナリーの見学時間も終了しているため明日に持ち越し。





















ドウロ川沿いに下りると、多くの人が水辺で楽しんでいる。
そして出店も多く、車も渋滞するほどであり、前回来たときの牧歌的な雰囲気はなくなっていた。
ポートワインを運ぶ船のレプリカは変わっていない。
日没が美しいのも変わっていない。









観光船がひっきりなしに行き交う













ポートワイン醸造所の広告塔が並んでいる







SANDEMANはスペインではシェリー酒の大手。
ポートワインとシェリー酒の醸造方法は同じである。














素敵な兄妹でした!モデルありがとうね。







手前の船は昔のポートワイン輸送船
































































































夕食、どこへ行こうかとネットで調べてみると、タコ料理の専門店が上位に出てくる。
ホテルからメトロで5つ目の駅である。
駅から5分ほどにところにその店があった。
カーザ・アレイショ。
店に入ると夕食には早い時間にもかかわらず客が多い。というか、よく見ると日本人ばかりである。
タコの天麩羅にタコの炊き込みご飯、ポルトガル料理だが日本人受けする料理である。
後で知るのだが、ガイドブックでポルトのレストラン紹介の一番最初がこの店であった。ともかく店の看板メニューの天麩羅と炊き込みご飯を注文。
日本人の好みの味である。



メトロのサン・ベント駅































タコの天ぷらと炊き込みご飯







ポルトガル人の父親と日本人の母親のお嬢さん













レストランの最寄りカンパンニョン駅


















どの教会のアズレージョ装飾が美しい























ホテルに戻ると屋上へ。
ここのホテルは屋上がBARになっている。
ビールを飲みながらぼんやりとしていた。



ホテルの屋上のBAR












空を見ながら「このスタイルの旅に飽きてきたのかなぁ」とつぶやいていた。
航空券、ホテル、鉄道までネットで予約ができ、アジア、中東、ヨーロッパであろうとほぼ迷うことなく旅をすることができる。
イスラエルやモロッコ、インドも従来の旅の枠組みから外れることはなかった。
旅は好きだし、写真を撮ることも好きだが、パターン化した自分の旅のスタイルに飽きてしまっている。
これからの旅、どうしようか?



カテドラルそしてアート

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