ポルトへ


空港行きのバスは時刻表どおり到着し、空港まで約30分。
日本の地方空港と同様、セビージャ空港はコンパクトな造りである。
州都とはいえ、田舎であり、国際線も近郊の国のみである。









いつも明るく対応してくれたホテル・ムリーリョのフロント嬢












改めてここに記すのもおこがましいが、ネットによるホテルやフライトが予約できることで格段に旅がしやすくなった。
以前であれば、日本発着以外のフライトとなると、日本で扱っている代理店も少なく、まず地元の旅行代理店や航空会社に直接問い合わせをして、まずフライトがあるかどうか、そして席が取れるか、そして値段を確認して、場合のよっては発券に時間がかかるため再度、出向くことが必要であった。
そのプロセスが15分もあれば完結する。
ネットのシステムを利用して成長したのがLCCといっても過言ではないといえる。







ホテルの予約も同様である。
ゲストハウスや一つ星、二つ星などは現地で探すしかなかったのが、いまやネットで予約しないと泊まれないゲストハウスもある。
鉄道の切符を一枚買うために半日かかったとか、それはそれで懐かしいが、1~2週間の旅では時間のロスでしかない。
地図も現地でマップを手に入れてだったが、google mapがあればほとんどの場所に迷わず行くことができる。
カメラもフィルムからデジタルになったことでランニングコストが下がり、また、荷物の多くのスペースを占めていたフィルムから開放された。
(フィルム50本となると相当な量であった)
これらのことは、この10年程度のことである。








リスボン行きのフライトはTAPポルトガル航空のボンバルディア。
この飛行機の座席は70席である。国境があるとはいえ、250km程度なので車でも充分行き来ができる。それもあり、この区間の利用者は少ないのであろう。
これでスペインとはさよなら。
約1時間のフライトでリスボン到着。

























1時間半のトランジットでポルトへ。
これもボンバルディア。
リスボンとポルトは約300km。大阪と東京の移動と同じ感覚である。
メインは鉄道と車、飛行機はその次である。
約1時間でポルト着。そこから地下鉄でポルト市内へ。



















ポルトは15年ぶり。
前回はアメリカの9.11直後であった。
何もかも厳戒態勢でのなかの旅であった。
とりあえず荷物を預けるべくプレミアム ホテル ダウンタウンへ。












チェックインするためにパスポートを出したら、「ポルトは初めてですか?」といきなり日本語で話しかけられた。
一瞬どこから声が聞こえたのかがわからなかった。
見渡しても東洋人らしき姿はない。
「どこを見ているのですか?」という声の主は正面、40代半ばであろうポルトガル人の女性であった。
「私は、若い頃日本に少し留学していたことがありまして...」と、少し留学していた程度ではなく、上級レベルの日本語である。
15年前のポルトの旅行記を見せながら話をして、チェックイン完了。
このホテルには2泊したが、この後彼女に会うことはなかった。
おそらく従業員ではなくオーナーだったのかもしれない。









ウェルカムドリンクはもちろんポートワイン

部屋に入るとツインベッド仕様で広い。シングルで予約していたのだがアップグレードしてくれた。













最近はどこでもWi-Fiがあるので、過去の旅行記を見せながらチェックインすることが多く。
特に再訪のホテルは喜んでアップグレードしてくれることが多い。
芸は身を助けるか。



アズレージョとドウロ川サンセット

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