行き先変更


ラ・リネア(スペイン)に戻ると天気は晴れ。







































ゴーストタウンのようである


















とても暑いため、プールで泳いだりしていた。
シエスタの時間も終わり、ゴーストタウンのようだった街も、ようやく人々が動きだした。
街は国境の街というざわついた雰囲気はなく、閑静な住宅街である。

















































夕方、ホテルの横のヨット・ハーバーに行く。
ハーバーから見るジブラルタルは紅く染まっている。
ただ、相変わらず雲はかかったままである。























































今回の旅のハイライトのジブラルタル行きはあっけなく終わってしまった。
計画当初はジブラルタルで泊まろうとまで考えていたが、ホテル代が1泊3万円や5万円など高すぎるためラ・リネアにしたのである。
日没後、今までどこにいたのかと思うぐらいの人の数である。
そして路上には飲食店のテーブルやイスが並んでいる。
ヨーロッパのどの町でも見る光景である。













どこにしようかと思いつつ歩いていたが、満席などでなかなか決まらない。
店探しが面倒になり、結局、ピッツアとビールという簡単な組み合わせにした。
予定ではラ・リネアからバスで30分のアルヘシラスに出てセウタ行きのフェリーに乗り、モロッコに行く予定である。
ピッツアの最後の1枚を口に入れたようとしたとき、「モロッコ行きはやめよう」と呟いた。







3泊程度の旅程、ルートは未決だが、今回は止めておいたほうがよいという「勘」というか「気分」であった。
今までもこれで危険を回避している。
たぶん何も起こらないと思うが、やはり勘に従うべきだろう。
そう決めるととてもすっきりした。
最後の1枚を食べ終わるときには、次の目的地が決まっていた。


ホテルに戻りルートを引きなおした。
ともかくゴールはリスボンである。
モロッコに行くのであればゴールをカサブランカにすべきであったのに、リスボンに行きたいという色気を出したものだから、中途半端なルートになったのである。
まず、ここからの移動先である。
マラガに戻るか、アルヘシラス、セビージャに向かうかである。
モロッコに行かないので玄関口のアルヘシラスに行く理由がない。セビージャに行くのが妥当である。
リスボン3泊とすると、残り4泊5日分をどう動くか。
7年前、セビージャに3泊し周辺のカディスやヘレス、カルモナに行っているので、今回は1泊か2泊か。
その先は?

7年前はセビージャからリスボンへのルートは、バスでファロまでバス、そこから鉄道でリスボンに入った。
前回同様、ファロまでバスで出て、そこからサグレスに行くか?
それともポルトガル国境と平行して北に向かいメリダから国境を越えてエボラに向かうのも面白そうだ。
イベリア半島の地図を眺めているとポルトガル北部にポルトの地名は目に飛び込んできた。
ポルト・・・2001年に行ったが1泊しただけだった。とても印象が良かった街で再訪したいと思っていたが、未だかなっていない。
「ポルトか・・・」

ルートはどうする。
セビージャ-リスボン-ポルトだと一筆書きになるが、最後はリスボンというのが足かせである。
バスや鉄道だと丸一日である。
ほかにルートはないか?
飛行機は?
調べてみるとリスボンで乗り換えが必要だがセビージャ-ポルトを3時間半で移動できる。
11時20分のフライトに乗れば、14時にポルトに着く。
料金も100ユーロ、妥当である。

リスボン-ポルト間は300km、大阪-東京と同様幹線ルートであるが、こんな近距離でフライトがあるとは思わなかった。
これだ、リスボンで1時間半のトランジットだが、ランチタイムと考えれば良い。
11時20分ということは2時間前を目処に空港に到着、となると朝には空港に向かわなければならない。
となるとセビージャ2泊、ポルト2泊か。
セビージャ-ポルトのフライトとホテルを予約した。

これで出発前からもやもやしていた気分がやっと落ち着いた。



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