ユニオンジャックとフィッシュ&チップス


英国領ジブラルタル。
1713年にユトレヒト条約でスペインからイギリスに譲渡された。
それ以来軍事拠点としてイギリスが統治している。
スペインは何度もイギリスに対して返還要求を出しているが、第2次世界大戦、冷戦時代の経緯、住民投票でイギリスにの残る選択をしている。
また、この6月のイギリスがEU離脱を決定したときに、ジブラルタルはEUに残るべきだと声明を発表したことは耳に新しい。

ジブラルタルへ入国。
もちろんパスポートが必要である。
正面に見えているのは通称「ロック」、ターリクの山である。
ここの猿が生息し、ここに猿がいる限り、イギリスの統治は続くと言われている。













スペイン国旗のリネア側から、ユニオンジャックのジブラルタルへ。
パスポートコントロールを抜けるとき、他の人は何もなく通過していくに、私は止められた。
私のパスポートをしばらく眺め「ジャパン」と言って、パスポートを返してくれた。
やはりここまで来る日本人は珍しいのか?
ジブラルタルの通貨はジブラルタル・ポンド。
イギリス・ポンドとレートは同じである。但し、イギリス・ポンドはそのまま使えるが、ジブラルタル・ポンドはイギリスでは使えない。
両替をどうするかしばらく考えたが、結局、両替をしないことにした。
下手に両替して余らせても面倒なだけである。支払いはすべてカードにすれば済む。









中心部に向かうバス






市内中心部までは歩いていけそうだ。
不思議なことに一帯は雲一つない晴天なのに、ジブラルタルだけ雲がかかっている。
(結局、この雲は1日かかっていた)
国境を越えるとすぐ空港が見えてきた。
空港の話はまた後ほど。







さらに歩き、中心部のケースメイツ・スクエアへ。
電話ボックス、郵便ポスト、ダブルデッカー、ゴミ箱すべてイギリスと同じである。
ここから500mほどは店が連なっている。
ここは免税価格で買い物ができるフリーポートである。
そのため多くが電気製品、酒、香水、たばこ、貴金属店である。
但し、イギリス物価のため基本は高い。











































昼食はもちろんフィシュ&チップス。
ボテッとした衣のフィッシュフライ、そしてチップスにジャブジャブとビネガーをかけて食べる。
久しぶりだなぁ。
日本で食べると、どこか洗練されて「重さ」がないのである。

そして雨がパラついてきた。
周辺のスペインは雲ひとつない晴天なのに、ここだけはイギリスのような天気である。
ショッピングストリートを歩いていても買いたいものはないので、そのまま端まで行き折り返した。



何もかもイギリス













パフォーマンス1







パフォーマンス2













免税店、どこも人だかり













ジブラルタル市庁舎



















山頂行きケーブルカー







晴れているところはスペイン


















当初はターリクの山に登ろうと予定していたが、いつまでたっても雲が切れないため、登ってもアフリカ大陸を見ることができないのであればやめよう。
猿を見てもしかたがないし。
さらに1時間ほど様子をみていたたが、雲が切れない。
あきらめよう。

遠くから飛行機の離発着音が聞こえてくる。そのほうが気になる。
スペインに戻るべく、来た道を戻った。



ジブラルタルの風

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