雨の旧市街
なかなか晴れない。
ブダペスト以降、すっきりと晴れた空を見ていない。
サラエボからモスタル移動中に一瞬青空を見ただけである。
観光だけなら曇りでも晴れでも関係ないのだが、こと写真を撮るとなると晴天を望みたくなる。
旧市街を取り囲む城壁を一周するルートがある。
これは有料だが、ドゥブロヴニク・カードに料金が含まれている。
城壁を上ると視界が広がる。
旧市街を取り囲む城壁
全体にガスっている
左回りで城壁を歩いていく、
途中の砦が旧市街を見るための一番のビュー・ポイントである。
ほんと美しい街である。
晴れていればもっと良かったのに。
晴れてほしいなと思いつつ歩いていく。
半周ほど歩いて旧市街正面から海のほうに歩きだした時、晴れどころか雨が降り出してきた。
それもだんだん強くなり横殴りの雨となった。
回廊のため雨を避ける場所もない。
雨が降り出した
ずぶぬれになり、なんとか雨宿りをできる場所を見つけた。
私の前を歩いていた、日本人の女性もそこで雨宿りをしていた。
「えらい雨ですねぇ」
「ほんと、参りました」
たわいもない会話をしながら雨が上がるのを待っていた。
一旦、雨も小止みになったので、城壁を出て、旧市街の外に出た。そこからケーブルカー(どうみてもロープウェイだが)乗り場へ。
近くのスルジ山のからドゥブロヴニク旧市街を一望することができる。
ロープウェイ乗り場は旧市街から徒歩で数分のところにある。
シーズンオフと天候がよくないこともあり、乗客は私と女性2人組のみである。
止んでいた雨も頂上につくころには土砂降りとなった。
こうなるともう笑うしかない。
10分程度で山を下りた。
往復で約1,800円
ドゥブロヴニク旧市街全景・・・お約束のカット
土砂降りのなか撮影していると、とうとうレンズの中に水が入ってしまった。
「やばい!?」
レンズは水を嫌う、このまま放置しておくとカビが生えたり、内部のモーター等に悪影響を与える。
それに曇っていては使い物にならない。
山を降りてホテルに戻り、レンズをドライヤーで乾かす。
熱も禁物なのである程度まで乾いたら冷風に切り替えて、曇りが消えるまで根気よく作業をおこなった。
曇りが消えてから、動きが正常であることを確認して昼食にでた。
今日1日使わないほうがよいだろう。
旅先だとこれが精一杯である。
雨はひどくなるばかり
一緒に行った2人組も早々に下山
昼食を取るためレストランに入ると午前中城壁で会った女性が食事をしていた。
「あれ、先ほどは大変でしたね。」
「そうでした、長靴やカッパで防備していましたが、ずぶぬれになりました。明日もう一度行ってみます。」
イカ墨のリゾット
もうそろそろ雨はかんべんしてほしい。
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