ブダペストの温泉


ブダペストは温泉でも有名であり、市内至るところに公共温泉がある。
温泉といっても日本の銭湯のようではなく、プールのようなところで水着を着用して入浴するのである。
そして男女混浴である。
温泉につかるというよりは、温水プールで泳ぐ感じである。
温泉でリラックスするというより、温泉治療の意味合いが強い。

その一つ、ルダッシュ温泉へ。
1987年にきた時も、この温泉に行っている。
ここでは「ふんどし」を貸してくれるため、唯一水着がなくても入れる温泉である。
そして男女別で、日本の銭湯のイメージに近い。
エリジェベート橋を渡った、ドナウ川沿いにルダッシュ温泉はある。












建て替えられているため、記憶の中とは異なっている。
唯一、浴槽の上の明かり取りの丸屋根のみが1987年の時と同じである。








入浴料は2,900ft(1,100円)で、けっこう良い値段である。
地元の人が毎日来るにしては高い。
市民価格が別にあるのだろうか、それはわからない。
この時に、プールとの共通券ではなく浴場のみのチケットを買ってしまったため、プールに行くことはできなかった。(後になって気が付いた)
せっかく水着を持って来たのに残念。









温泉ミネラルウォーター

窓口でICチップの入った腕時計ようなリストバンドが渡され、それをセンサーにかざして入る。
また着替え用の個室も表示され、指定された個室の鍵もそれをかざすと解錠され、そこで着替えることができる。
入り口で渡されたふんどしを着用して浴場へ。



ICチップの入ったリストバンド







これが「ふんどし」













右上の白い箱にリストバンドをあてると解錠される

浴場の中心には直径10メートルほどの8角形の浴槽がある。
38度ぐらいであろうか、ややぬるめである。
回りには42度の浴槽や水風呂などがある。
湯船につかっているとうとうとしてきた。
例年のごとく1、2月は繁忙期で休みが殆ど無く、また退職の引き継ぎや家探しなどで3月5日までバタバタとした生活を送り、身体も疲れたまま、緊張も続いたままで旅にでた。
緊張がほぐれるとともに、疲れがでてきたのであろう。
プールに入ることができなかったのは残念だが充分満足し、ホテルに戻った。

























夕食は昨日と同じ、ホテルの近くの「ムーゼウム」へ。
国立博物館の隣にあるのでこの名称である。
私が行くと、支配人が「今日も来てくれたか。今日の席はこちらだ」と案内をしてくれた。
ポルチーニ茸の炒めと鳥料理を注文。
〆はトカイワイン。

























精算をした時、支配人を撮らせてとお願いしたら、「かまわないよ。昨日とはレンズが違い小さいね」と。
よく見てるよ。
昨日は24~70mmf2.8のズームレンズをつけていたが、今日は35mmf1.8の単焦点レンズ、支配人の言うとおりである。











































「明日は、また別の席を用意しておくよ」と言ってくれたが、「ごめんなさい。明日はザグレブに移動します」と答えるしかなかった。
「そうか、それは残念だ。また次にブダペストに来たらぜひ寄ってくれ」と。
「もちろん」と答えて店を出た。
料理もワイン美味しいし、サービスも良かった。



親切にしていただいた支配人






明日はザグレブへ。


ブダペスト、朝

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