ドナウ川夜景


昼食の後、聖イシュトヴァーン大聖堂へ。
イシュトヴァーンは初代ハンガリー国王である。
私にとってはイシュトヴァーンは、故:栗本薫の長編小説「グイン・サーガ」の重要な登場人物のイメージのほうが強いが。




































































次は国会議事堂へ。
曇ってきたので一通り撮ってブダペスト東駅へ。



























もう一人が前転する瞬間を撮影中!































今回の旅のルート作りで一番悩んだのが、ブダペストからボスニアヘルツェゴビナのサラエボへの移動である。
飛行機を使って直接入ろうと考えたが、直行便はない。
鉄道、バスもブダペストからサラエボに行く便はない。
一番確実で速いのはブダペストからクロアチアのザグレブに移動して、そこからサラエボへバスか飛行機で移動する。
できれば一筆書きでザグレブは最後にしたかったのだが、しかたがない。
ブダペストからザグレブへの移動は隣国なのに飛行機は直行便がない。
列車かバスとなる。
ネットでバス便を調べると、古いし不確実な情報ばかりである。
となると確実なのは列車。
ブダペストーザグレブ間の国際列車は1日2便ある。





















ジョン・ウィリアムスのライブか・・・・行きたいぞ


















そこで、ヨーロッパの列車予約で時々使う代理店に問い合わせたところ、例のシリア難民の問題でブダペストとザグレブ間の直通列車の運転は見合わせて、それぞれの国境までしか運行していない。
従って弊社では、この間のチケットの販売はできない。
現地で問い合わせてくれとのこと。
なかなか面白い。国境まで鉄道で行き、そこから歩いて、ハンガリーとクロアチアの国境を歩いて越えて、バスか鉄道でザグレブに行けということか。
久しぶりに血が騒ぐ(笑)









この売場ではチケットは買えなかった





























ということで東駅に行き、国内線のチケット売場へ。
ブダペストから国境のGyekenyes駅までのチケットを買おうとしたら、途中で乗り換えがあると言って売ってもらえない。
英語ができる女性が間に入って説明してくれたが要領を得ない。2階の国際列車のチケット売場へ行けと言われ、とりあえずチケット売場へ行き同じこと伝えるが首を傾げられるばかり。
係の人が逆に聞いてきた。
「貴方はどこへ行きたいのか?」
「クロアチアのザグレブ」
「最初からそう言え、それなら直行列車があるよ!」
なんだ、国際列車の運行再開していたのか。
「朝は別の駅から、午後はここ(東駅)から出ている。」
「午後便でいい。ザグレブ到着は何時?」
「14時45分ブダペスト発、ザグレブ着20時46分だ。」
ザグレブのホテルは、陸路越えを想定して、駅から10分程度のところに予約済みである。「それでかまわない。2等で」
金額は9450Ft(4,000円程度)。1等だとその倍。
夏場だと6人がけのコンパートメントは満席になることも珍しくないので1等を取ることもあるが、オフシーズンだし、ヨーロッパと言っても田舎だからおそらくガラガラであろう。
無理に1等を買う必要もない。
久々に国境を歩いて渡る楽しみもあったが、楽に行けるならそれに越したことは無い。
明後日の列車のチケットを手に入れて駅を出た。





















誰が靴を置いたのか?












夕刻、ブダペストの夜景を見るためゲレルトの丘へ。
20分程坂道を上り、頂上へ。
日没にはやや早い時間だが、多くの人が来ている。
3月上旬、頂上は吹きっさらしで寒い。















ゲレルトの丘頂上からドナウ川を望む













みんな寒い中、日没を待っている


















日が暮れてきて、街灯がつき始めた。
何枚かシャッターを切ると、隣にいた年配の方が「橋がライトアップされるまでもう少し待った方が良い」と言ってくれた。
それはわかっていたが、厚意をいただき、素直に礼を伝えた。
そして日没。
全ての橋がライトアップされた。


























手前がエリジェベート橋、中がくさり橋、奥がマルギット橋である。
美しき青きドナウである。
満足して丘を降りた。



色温度を変えて























そのまま川沿いを歩き、くさり橋へ。
夜が美しい街である。









先ほどまでここにいた













くさり橋と王宮







マーチャーシー教会と漁夫の砦































夕食は、ホテルの近くのムーセウムというレストランへ。
そしてハンガリーのもう一つの名物。
フォアグラとトカイワインで。































ホテルの近くということで入ったが料理もサービスもとても良かった。
1日よく歩いたよ。

英雄の広場

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