英雄の広場


昨日と同じパン屋で朝食。
朝の風景を撮りながら英雄広場まで。
ホテルから4km弱ぐらいだろうか。
トラムかバスに乗ればすぐだが、写真を撮りたいし、急ぐ旅でもないので歩いて行く。
快晴、朝の空気が気持ち良い。































ヨーロッパ最大のシナゴーク。
早朝なので、まだ入場はできない。













30分以上歩いただろうか、英雄広場に到着。




























まだトラバントが走っているんだ























ハンガリー建国1000年を記念して1896年に造られた広場である。
中央は上に大天使ガブリエルの像を頂く記念碑である。
その両側には西洋美術館と現代美術館がある。
残念ながら西洋美術館は改修工事中で入ることができない。
現代美術館はナショナルジオグラフィック誌に発表されたアフガニスタンの少女を撮ったスティーブ・マックレイ展をやっている。
後で見に行くことにする。















西洋美術館は改修工事中












英雄広場を抜けると公園になっており、その奥に城のような建物が。
何だろうと思い歩いていくと、様々な様式の寄せ集めた農業博物館であった。
さすがにハンガリーの農業史までは興味が無いので入らないが、建物は面白いし、多くの子供達が見学に来ている。






































その先の雑木林では市民が犬の散歩などをしている。


















































英雄広場に戻ると若者の団体が、例によって撮影を頼まれ撮ってあげる。
何所から来たのかと尋ねると、ギリシャからとの答えが。
なるほど南からか。
私のカメラでも撮らせてもらい写真を見せると、FacebookかGmailで送って欲しいと頼まれる。
メルアドを教えてもらい、後で送ると約束して別れた。
最近このパターンが多いのですっかり慣れっこになってしまった。































現代美術館も開館したので、行くことにしよう。
美術館を出た後、英雄広場からアンドラーシ通を引き返して歩いていると、古い写真が展示してある。



















戦車や銃を持った人の写真である。
また鎖のオブジェも展示してある。
すぐにピンと来た。
「ハンガリー動乱」か。
なぜ今頃と思い回りを見渡すと、ビルの懸垂幕に気が付いた。
そうか60周年なのか。




















ハンガリー動乱・・・1956年にソ連に対しての市民の反乱の蜂起である。
1968年のチェコの「プラハの春」と同様、ソ連に対する自由化運動であったが、翌年鎮圧されたのである。
多くの市民が亡くなった負の歴史でもある。
旧東欧と呼ばれる国はソ連を抜きのは語れない歴史がある。
そして1980年代後半からの自由化運動でソ連が崩壊し、東側国家がソ連のくびきから解放されるのをリアルタイムで見ているため、どうしても関心が高くなってしまう。
説明文はマジャール語なのでわからないが、写真を見れば何が起こっていたのかがわかる。
若い人も含め、多くの人が立ち止まって展示物を見ている。




















負の歴史があるからこそ、平和を求めるだと思う。

世界一美しいマクド

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