新市街へ


シャバット(ユダヤ教の安息日)。
地中海沿岸の一部の都市を除いたイスラエル全土で金曜日の午後から土曜日の日没まで休みとなる。
店や施設が閉まるだけではなく、公共交通機関も一部を除いて運休となる。
私の帰国日は8月16日の日曜日、16時のフライト。



ホテルのテラスから












今日は14日の金曜日、今日の午後から明日の夕方までは、車を持たない私にとって移動手段が無い。
ハイファにも行ってみたかったが、日曜日にティベリアやハイファなどの遠方から空港までの移動はリスクが大きい。
やはり前日までにエルサレムかテルアビブに戻っておく必要がある。
前述のとおり土曜日は夕方まで公共交通機関が動かないため、金曜日の午前中に移動しなければならない。
土曜日の日没に終わりだが、交通機関が何時から動くかは不明である。



















エルサレムでもテルアビブでも日曜日まで足止めされるが、エルサレムのほうが行く場所もあるし、アラブ人も多いので、開いている店もある。
イスラム教はユダヤ教の安息日とは関係がないため開けている店があるので、食べそびれることもないであろう。
そのためエルサレムからティベリアに向かう時に、宿泊していたキャピタルホテルを再度予約しておいたのである。














8時、ティベリア・バスターミナル。
Webの旅行記でシャバットの午前中の移動は人が多いため積み残しが出ることもあると書いてあったため、早めのバスに乗るべくバスターミナルに着くようにした。
エルサレム行きのバスを待っているのは10名程度、思ったほど多くない。
最終20名ほどでバスは出発した。
そのうち半数は兵士で、皆、ザックやマシンガンを無造作に放り出している。おそらくシャバットの休暇であろう。
通路に何丁もマシンガンの銃口が見えている光景は、なかなかシュールである。







バスは行きと違い、パレスチナを通らず、地中海よりの6号線を走る、片側3車線の高速道路である。
それとエゲッド社のバス、行くときは気が付かなかったが、車内LANがある。
ホテル、空港などの施設、バスなどの交通機関で使用できるのであればSIMがなくてもほとんどストレスを感じない。

沿線は緑豊かな風景が広がっている。パレスチナの90号線の荒涼とした風景とは大きく異なっている。

バスは2時30分でエルサレムに到着。
LRTに乗り、キャピタルホテルへ。

ホテルに着くと、すぐ部屋をわけてくれた。
予想通りアップグレードをしてくれ広い部屋であった。









冷蔵庫・・・なんとなくTOSHIBAのアナグラムのような

シャバットは午後からである。
旧市街に行き、再び聖墳墓教会に行ってみた。
先日、入ることができなかった場所に入ることができた。





















岩のドームには行けない













ザクロ・・・中東の夏の果物。けっこう高い。













先日はここには入れなかった

























縦列駐車のプロ!







NewGateを目指す






























まだ街は活動している。私は新市街に向かった。
LRTに沿って歩いていくと、新市街の繁華街にでた。
ランチタイムでもあるので、どの店も賑わっている。
やはり旧市街とは雰囲気が違う。















LRTは専用軌道のため車が入ってこない





























街の生活というか、それこそ「新」市街である。
イスラエルでの撮影だが、ユダヤ人はカメラを向けると気軽に撮らせてくれるが、アラブ人、特に女性は拒否されることが多い。
ユダヤ人は撮ると「Facebook!」と言って撮らせてくれる。
それと軍人は撮らないようにしている。
施設も撮影禁止のところはほとんどない。
おそらく軍施設は不可だろうが、私が行く場所に軍施設はない。



「Facebook(にアップするんだろう)!」と言って撮影させてくれた



















どこも賑わっているが、2時間後にはゴーストタウンに







マクドナルドは青地

















































タイ風焼きそばの店




























































下から水煙が吹き出して涼しい





新市街は、ほとんどがユダヤ人ということもありカフェやスーパーではビールを売っている。(もちろん安くはないが)
おそらく今買っておかないと買えなくなると思い、ビールを数本買ってホテルに戻った。





































14時過ぎ、再び新市街に行くと、殆どの店が閉店していた。
あれほどいた人たちもいなくなり、ガランとしている。
ここまで徹底しているとは。









ケバブ屋





私の泊まっているホテル界隈はイスラムエリアであるので、すべての店が閉まっているわけではない。
ただLRTはまだ動いている。結局、LRTは夕方まで動いていた。
LRTが夕方まで動いていたのであれば、郊外にあるホロコーストの博物館ヤド・ヴァシェムに行けたのに、午後には止まる思っていたためあきらめたのである。
旧市街も半分以上の店が閉まっている。



嘆きの壁と祈り

表紙へ

海外旅行目次へ