嘆きの壁と祈り


知人から、シャバットの夕刻に嘆きの壁は行ったほうが良いと教えてもらっていた。
夕刻、嘆きの壁に行くと、数日前とは雰囲気が違う。
傘のようなシルクハットをかぶっている信者が多い。これがユダヤ教の正装なのだろう。



















また、祈りのエリアの手前の広場では青年達が集まっている。
その青年達は、イスラエル国旗を中心に円になり歌い始めた。
おそらく国歌であろう。
さしずめ彼らはイスラエル愛国者青年同盟と言えばよいのだろう。
何度も国歌が繰り返されるにつれ、一人ひとりのテンションが上がっていくのがわかる。

































だんだんとテンションが上がっていく











一方祈りのエリアでは、こちらも円陣を組んで国歌を歌うグループが出てきた。
祈りを捧げに来る人達は増える一方である。





































その時、信者の方から「中は撮影禁止である」と注意をされた。
シャバットの日はこのエリア撮影禁止であるとのこと。
また数十人の軍人もやってきた。
軍人と他の信者と円になり国歌を歌い出した。
ますますテンションが上がっていく。

そして日没。
エリア内はびっしりと人で埋まっている。
そして各自ばらばらに祈っているのだがそれがシンクロしうねりとなって私に当たってくる。
言葉も何もわからないのに、身体の奥底にあるものに響いてくる。
訳もわからず身体が震えだしてきた。
なんなのだこの感情は。
信者の祈りが見えない波となって私の身体を揺らす。
これが祈るということなのか。
30分もその場にいただろうか、絶え間なく押し寄せてくる波に私はとても疲れてしまい、この場を離れることにした。
広場の外の高台から見下ろすとどれだけ人が祈っているかがよくわかる。









男性エリア







女性エリア






そして岩のドームからはアザーンが流れてきた。
改めてここが聖地であることを認識したのであった。


























イスラエル滞在も実質、明日1日である。



安息日

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