リトライ


部屋のカーテンを引くと青空が。
今日は旅の最終日、明日は帰国。
空を見て、今日の行動を組み立てていく。
「今日も天気が悪い」バージョンから「晴れの天気」バージョンへ。









このホテルは庭でも朝食がとれる












さっさと朝食を済ませ、聖シュテファン大聖堂へ、聖堂内の一角ではミサを行っていたが、まだ観光客は少ない。
「今日も1日、良い旅になるように」と祈りを捧げ、地下鉄でシェーンブルンへ。













車内で、私の前に座っていた姉妹がとてもかわいかったので、通路を挟んだ席に座っていた祖父母に許可をいただいて、撮らせてもらった。
妹が姉のまねをして新聞を読むのがとてもかわいい。














8時すぎ、シェーンブルン宮殿に到着。
昨日も来ているのに、また、来るのかと思われる方もいるが、写真を撮るものとして、天気という条件が変われば、それは新しい被写体であることに変わりはない。
だから、可能な限り一つの街に複数日滞在するようにしている。
また何度もリピートする国や街でも、行く度に変化しているので、それはそれで新しい被写体である。
今日のシェーンブルン宮殿、昨日の雨で埃も落ち、空気が澄んでいる。
そして陽の光でクリーム色の宮殿が輝いている。













昨日は見るだけであったグロリエッテの展望台(3ユーロ)に上った。
そこから見る宮殿と庭、ウィーン市街そして聖シュテファン大聖堂からウィーンの森を見渡すことができる。
ここからの眺望に満足し、宮殿を後に。



グロリエッテ

























シェーンブルン宮殿から見た聖シュテファン大聖堂




































そしてカールスプラッツ駅へ。
この駅の入り口の建物はアールヌーボー様式でとても美しい駅である。
今も現役で使われている。
カールスプラッツ駅は昨日までも何度も乗り降りしてこの建物を撮っていたが、やはり晴れの日が装飾が輝き美しい。







次はベルベレーデ宮へ。
昨日見たクリムトやエゴンシーレを再見するのではなく庭を撮るためである。
雨天や曇天もそれなりに風情がある写真を撮ることができるが、庭の緑、水の輝きなどは晴れているほうがいい。













































こういう看板があるということは泳ぐのがいるのか


















庭園の中程の池の前に鏡を埋め込んだ額縁が設置されている。
ここで珍しく自分撮り。
今回の旅で撮った4,000カットの内、唯一、自分を撮った写真である。







そして、トラム、地下鉄を乗り継いで、郊外のシュピテルアウ駅へ。
ここにはフンダートヴァッサー設計のゴミ焼却場がある。
駅を出て目に飛び込んできた建物は、とてもゴミ焼却場とは思えないデザインである。
しばらく見ているとゴミの収集車が建物に入っていく。



















ここではゴミを焼却する際に出る熱は周辺の住宅に暖房用として供給されている、いわゆるエコロジー設計である。
こんなゴミ焼却場いいなと思っていたら、後日、私の地元の大阪、それも大阪市のゴム焼却場がフンダートヴァッサー設計であり、ここと同じデザインであること知った。
灯台もと暗しである。



















次に、地下鉄で一駅、ハイリゲンシュタットへ。
ここはベートーベン縁の家などがあるが、私の目的はカール・マルクス・ホフへ。
全長1km以上、1382戸が入った労働者用、集合住宅である。
ここの中には病院なども完備され、建物が一つの街となっている。
「カール・マルクスの家」とカール・マルクスの名が冠されているとおり、1920年代社会主義政権がウィーンを治めていた「赤いウィーン」時代の名残である。

























ここで午前の行動は終了。















ハイリゲンシュタット駅構内の日本食スタンド







寿司も当たり前のようにある






スタンドでソーセージとビールの昼食を済ませ、中心部に戻る。



プラターそして旅の終わり

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