ウィーン建築巡り


昼食はケバブのスタンドで済まして、その近くにあった写真屋を覗いてみた。









陽気なケバブ屋の兄ちゃん達、しっかりVサインをしている






店の主人が、私のNikonDfに気が付き話しかけてきた。
使い心地はどうだとか、デザインがクラシックで良いなど共通する話で盛り上がった。
クラシックカメラもたくさんあり、ケースから出して触らせてくれた。

























午後からは建築物巡り。
「近代建築」に関心を持つようになったのはいつ頃からだろう?
バルセロナのサグラダ・ファミリアやパリのエッフェル塔など誰もが知っている観光地は行っていたが、安藤忠雄やル・コルビジェなど建築家が設計した建築物を訪ねるようになったのは、この10年ぐらいである。
今回も当然のようにウィーンでも特徴のある建築物を訪ねる時間を作っている。
友人のMさんの影響である。彼女に建築家の建築物についていろいろと教えてもらい、また案内してもらい、近代建築に関心を持つようになったのである。

そんなことを自問自答しながらフンダートヴァッサーハウスに向かっていた。
フンダートヴァッサーハウス。
フンダートヴァッサーはウィーン出身で絵画、彫刻や建築まで多方面で活躍した、アントニオ・ガウディのように曲線を活かした設計で知られている。
ここは今でも人が住んでいる現役の公共住宅である。



















1990年にも来ているが、その時はガウディのような建築物があると聞いて立ち寄っただけである。
曇天のせいもあるが、フンダートヴァッサーハウスは当時の鮮やかな色から24年の歳月分くすんだ色になっている。
外観やアパートの入口は見ることができるが、室内を見ることはできない。
住みやすいのか住みにくいのか気になるところである。





































次は、フンダートヴァッサーの記念館クンストハウスウィーンへ、公営住宅から歩いて15分程度のところにある。



川沿いを歩いて行くと、ここにも彼の作品が












こちらも面白いデザインである、美術館なので中に入ることができる。
まず、床が波打っている。これでは歩きにくいだろう。



















トイレに入ると笑ってしました。
トイレの床も波打っている。
これでは掃除が大変だろうに。



















どちらも道路の反対側に建物があるため、後ろに下がるにも限界があり建物全部を入れることは難しい。







次はマジョリカハウスへ。
地下鉄の駅を出た正面である。
見た目は普通の集合住宅だがタイルを使った壁面の装飾が美しい。
ただ、フンダートヴァッサーの建築を見た後だと、印象が弱くなってしまい「順番間違えたなぁ。困ったものだ」と苦笑するしかなかった。














本日の最後はホテルの近くの運河沿いに建っているカイザーハート水門監視所である。
現在はレストランとなっている。







夕食、昨日のようにホイリゲに行こうかとも考えたが、40分とラムに乗っていくのが面倒になり、近場でいい店が無いか探してみた。
昨日のホイリゲを教えてくれた友人のお勧めのレストランも考えたが、リンクを挟んで反対側になるのと、店の場所がいま一つ曖昧である。そこまで行って道に迷うのも嫌なので(こういう場合大概道に迷い、挙句の果てに休みとか満席で入れない)、トラムで3つ目のビア・レストランにした。

オーストリアもドイツやチェコと並びビール大国である。
自家製のピルスナービールと牛肉をたたいて薄くのばしてカツレツにしたウィンナーシュニッツェルを注文。
皿からいっぱい大きさである。
でもサクサクとして、全部食べきってしまった。













オーナーも陽気で、ウェイターも気が利いていて良い店だ。



この店のオーナー







女が一人







女が待つこと20分。
女は待っている間、iPhoneなどいじって落ち着かない。
男が店にやってきた瞬間、破顔した。







とても気が利くウェイター







面白いポーズを取ってくれてありがとう。
ごめんね、ちょっとブレてしまった。


















雨が降り、やや寒いが、気持ちの良い夜である。



リトライ

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