モン族の村


ワット・プラ・タート・ドーイ・ステーブから山奥に入ること約20分。
モン族の村に到着。







生憎、パラパラと雨が降り始めたが傘をささずにすみそうである。
民族衣装などの土産物屋が並び、その道を上がっていくと途中で入村のためのお金を払う。

これもガイド氏がまとめて払っていたので金額を聞きそびれた。
さらに坂道を登って行くと茅葺きのモン族の博物館に到着。

中の照明が切れて暗いため、説明文書など見えない。
ツアー客がスマホや私はマグライトで説明板を照らし出し、ガイド氏が「ナイス!」と言って嬉しそうにモン族の歴史を解説してくれた。
他に農機具などか無造作におかれている。

博物館の反対を抜けると広場にでた。
山肌を開墾した土地である。









モン族の少女






ガイド氏がその広場の一角に私たちを案内した。
そこには白い花が咲いていた。
私はすぐにわかった。
ケシだ。

ガイド氏は「これはケシです。これからオピウム(アヘン)を作ります」と説明してくれたが、皆、すでにわかって記念撮影を始めている。
ケシ坊主を傷つけるポーズで撮影している観光客もいる。
ケシ坊主の樹液から作られるのがアヘン、それをさらに精製するとヘロインになる。



ガイド氏は、後ろの背の高い草を指さして「大麻草です。これがマリファナになります」大麻草を乾燥させたのがマリファナ。
私も大麻草の実物を見るのは初めてである。
よく日本でもベランダやマンションの屋上で栽培して捕まったというニュースが流れるが、これだけ高ければ目立つであろう。
もちろんここに植栽されているケシは大麻草は観光用である。









見た目は単なる葉っぱ

それこそゴールデン・トライアングルでモン族がケシを栽培していたのである。
ただ、買い取り値はとても安かったが、それでも他の作物より高い換金作物だったのである。
当時、何とかケシ栽培をやめさせようとしたタイ政府は、ケシの代わりにキャベツを栽培を推奨したが金額が見合わないため、その案は没になったという話を聞いたことがある。
カレン族のように見た目ですぐわかるものではなく、民族衣装は独特ですが、写真の少女のように日常で着用しているわけではなさそうだ。
バイクの少女の背中のデザインはモン族のデザインであることがわかる。















何故かこんな高い場所で飼われている







モン族の子どもたち











今は観光で生きて行かなければならない民族なのだろう。
ケシの花の美しさのみが印象に残ったモン族の村だった。



















どこかの店によって買い物を強制されることも無く、客を一組一組と丁寧にホテルに送り届け、私も5時過ぎにホテルに送ってもらった。
このツアーは良かった。



ホテルの警備員


















夕食はどうするか。
昼に行ったフン・センは夜は営業形態が変わるらしい。
行ってみると昼間営業していた店舗はシャッターが降りて、右隣の奥まった所で営業している。
昼間の店はいかにも町の食堂の形態であったが、夜は古民家のようで、まったく雰囲気が異なっている。
仏像など多く飾られていて、客は店内あちこち撮影している。
注文したのは北部タイ風炒飯、ソーセージ、焼き茄子のサラダ。
どれも満足のいくレベルの味である。
観光客だけでなく地元の人も多く来ているわけだ。



昼間と違う雰囲気























































ごちそうさまでした






























さて、明日はこの旅のメインイベント。



間欠泉にて

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