大廻り


2月下旬、仕事のピークも越えてGWの旅をどうするか考えていた。
今年のGWは、4月27~29日、5月3日~6日と中3日は平日のため通しで休むのは難しい。
4日休める後半に1日休暇を加えての5日間が限界か。

この時期、一昨年はカンボディア、昨年はベトナムと東南アジアに行っている。
漠然と東南アジアの地図を眺めていたら、タイ、ミャンマー、ラオスが接する国境がゴールデン・トライアングルと呼ばれるエリアであることを思い出した。

20年以上前、このエリアはケシの一大産地として知られていた。
当時、『クンサー -この麻薬王と知ってはならない世界』(小田昭太郎著、情報センター出版局)、『麻薬(ヘロイン』(三留理男、光文社)などを読んでいた私は、このエリアに行きたいと調べていたが、一介の旅行者が興味半分でいけるエリアではなかった。
その後、クンサーはミャンマーに投降し、タイ国軍がこの地を掃討し、この地からケシを一掃した。

「ゴールデン・トライアングルか・・・」
調べてみると現地ツアーで行けることがわかった。
出発地はタイ北部の都市チェンマイ。
チェンマイをキーワードに調べているとモン族やカレン族など少数民族に当たった。
モン族はインドシナ紛争時に同じ民族間で戦うという悲劇があった民族、カレン族は首長族ともいわれ、独特の容姿で知られている。
私は行き先をチェンマイに決めた。
バンコクもトランジットだけ、チェンマイを中心にタイ北部を回ることにした。

GWのチケットは何処へ行くにも高い。
その中で乗り継ぎのロスが少なく、安いチケットを探した結果、伊丹-成田-バンコク-チェンマイのルートが一番安かった。
関空からバンコクに飛ぶよりも安いとは皮肉である。

5月2日、早朝、伊丹空港。
国際線乗り継ぎのチェックイン。
機内預けの荷物はチェンマイまでスルー。
出国審査は成田。

成田便のフライトはNH2176便、機体は777。
マカオ航空などスターアライアンスとの共同運行便である。
ということは、このフライトは国内区間だが成田までのフェリー便でもあるはず。
だから国際線の機体である。
搭乗して指定座席は、予想通り、ビジネスクラスそれもアメリカ、ヨーロッパへ飛ばす長距離便の機体だった。
フルフラットのシート、1時間10分しか乗れないのが惜しい。







8時00分定刻どおり離陸。
9時10分、雨の成田着。
成田からの出国は6年ぶりである。







10時50分、バンコク行きNH953便。







実は中長距離便のフライトでデイ・フライトは久しぶりである。
いつもナイト・フライトなので映画を見たくても寝ている。
「やさしい語りで」「マリーゴールド・ホテルへようこそ」など普段見ない小品の映画を見ていた。

機内食、和食を選んだら「お味噌汁をおつけします」と味噌汁がでてきた。
「えっ、味噌汁!?」
エコノミーでは初めてである。

6時間30分のフライトでバンコク、スワンナブーム空港到着。
5年ぶりのタイである。
こんなに広い空港だったっけ?

やたら歩いてチェンマイ便のゲートに到着。
タイ航空のチェンマイ便は777。
ローカル便のイメージだったので、777がほぼ満席とは思わなかった。
定刻よりやや遅れて17時40分離陸。
18時50分チェンマイ空港着。
3便乗り継ぎ、長い一日だった。

空港からホテルへは120B(=360円)。
空港から市内へは約1.5km。非常に近い部類である。
7時30分。
マニナラコーン・ホテルに到着。

このホテルはエクスペディアで予約をいれたが3星クラスで3,000円。
他の同クラスのホテルとちがい「良い」という声が圧倒的に多く、街中の便利にあるのでこのホテルに決めた。
ここに4泊。
別館だがリビングとベット・ルームが別れていてとても広い。
またミネラル・ウォーターの他に冷蔵庫に入っているドリンク(ビールやジュース)も1缶は無料である。














さすがに疲れた。
ホテルの前の中華料理店で夕食。
店のお嬢さんが綺麗だったので一枚。











































雨上がりのチェンマイ、東南アジアの独特の緑の匂いがする。



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