チャイニーズ・フィッシング・ネット夕景


約2時間でコーチン・エルナクラム地区にあるバスターミナルに到着。
想像していた以上に大きな街なのに驚いた。









インド海軍の軍艦






ホテルは日本から予約していたので、オートリキシャ乗り場に行き、「インターナショナル・ホテルへ」と告げて、料金を交渉しようとした。
するとメーターを指さして「メーター」と一言。
なんとメーターで走るんだ、前回のインド行きも含めて初めての経験である。
ホテルまで15分程度。料金は25ルピーほどであった。



ほんとメーター走行






チップも要求せず、ホテルの前で道で私を降ろすと(オートリキシャは、ある程度のランク以上のホテルの敷地内に入れない)チップを要求することなく去って行った。
チェックインしたあと、近くのレストランで昼食。













コーチンの有名なのはチャイニーズ・フィッシング・ネットである。
おそらく名称は知らなくても写真で見たことのある人は多いと思う。
これはフォートコーチン地区にある。フォートコーチンはエルクラム地区から船で渡るのが最短距離である。(陸路だと橋がないのでとても大廻りとなる)
ホテルから船着き場まで2kmほどなので歩いていけそうだが、土地勘がないのでオートリキシャに乗って、メイン・ジェッティー船着き場に約10分で到着。















TOYOTAの販売店

















船賃は4ルピー(6円)。
船は15分程度でフォートコーチンのカスタム・ジェッティーに到着。






































エルナクラム地区のような都会ではなく、静かな町である。
1本道を歩くこと10分。
チャイニーズ・フィッシング・ネットが見えてきた。
























































これは海に張り出しているネット部分を沈め、一定の時間が経ってから引き上げるという漁である。
なんとも大がかりで時代がかった方法である。
またコーチンの観光資源でもあるので、一定保護されているのであろう。
































それぞれのネットの前では魚屋が何軒もある。
どうみてもネットで取れた魚以外も並んでいるようである。



観光客用に漁が始まった
垂直に下がった石(おもり)でバランスを取り
左側のロームを引っ張り網を上げる























海岸沿いの遊歩道を歩いていると映画のロケ現場に遭遇。
野次馬や観光客に混じって最前列でパチパチ写真を撮っていたら、ADから、撮影の邪魔だから撮影禁止のお達しが・・・残念。
男優4人(おそらく1人が主役)がタバコをすいながら話をしている所(ここで踊り始めている)へ、ヒロインが現れて一気にダンスへ。
5分近く中断なく踊りきった。
「カット」の声とともにスタッフや見物客から大きな拍手が。
お見事!
どんな映画になるのだろう。














海岸からちょっと中に入ると、お土産やゲストハウスがある一角に出た。
そこに聖フランシス教会がある。
教会にはバスコ・ダ・ガマの墓がある。
後年、遺骨は本国ポルトガルに送られたが、墓はそのまま残っている。
今日はすでに入場できる時間が終わっており、門は閉じられている。
明日、また来ることにしよう。


















































再び海岸へ。
チャイニーズ・フィッシング・ネットと夕焼けの組み合わせで写真を撮ろうと考えているが、生憎の天気である。
その代わりと言っては何だが、夕景を見に集まってきた人たちを撮らせてもらった。



沖合を大型の貨物船が通る

































































海岸では一人の漁師が投網を投げて漁をしている。
一投するごとに数匹の魚がかかっている。
チャイニーズ・フィッシング・ネットより効率が良さそうである。








結局、空は少し朱くなった程度で日没。
日没後のマジックアワー、対岸の光が美しい。




















ホテルに戻り夕食。
実は、この時点で私の手持ちのルピーは3,000ルピー(4,500円)ほど。
日本円も米ドルも大きな金額しか持っていないし、インドルピーは再両替ができないので、これ以上両替はしたくない。
この先必要な出費はお土産代や食事代、ホテルから空港までのタクシー代程度である。
それであればクレジットカードと手持ちのキャッシュでなんとかなるだろう。
夕食もホテルのレストランでは部屋につけてもらい、精算をカードで払えばOKだろう。

ホテルのレストランに行き、例によってD300をテーブルに置いて、料理を注文すると、レストランのフロア・マネージャーと思われる人物が話しかけてきた。


例の質問パターンで「ジャパン」「オーサカ」「フォトグラファー」と答えると、私のカメラを見て、「やはりそうか。私も写真に大変興味を持っている。貴方はどんな写真を撮るのか見せてもらえないか。」と言ってきた。
(お~い、料理とビールの注文はどうなるんだ)
私はD300の液晶を見せて、その日撮った写真を見せた。
マネージャーは「グッド」などと言いながら写真を見ています。
「さすがだ!じゃあ、これを撮ってほしい」と一輪挿しの造花をテーブルに置いた。
お~い、勘弁してほしい。
明るいレンズをつけていたので、ホワイトバランスを調整し、絞り開放で背景をボカして撮影。これを見せると「う~ん、すばらしい」と一言。
子供だましのようだけど、デジタル一眼でないと簡単に撮れない手法である。


そして「そのカメラの値段は」と聞いてきた。
「2,000USドル」
「それは高い!いいカメラのようだ!」と言って、やっと注文を受け付けてくれた。



これはワインやシャンパンでなくビール!






そして翌日、再び夕食のためこのレストランに行くと、件のマネージャーが、今日撮った写真を見たいということで、再び、注文まで時間がかかったことは言うまでもない。



チャイニーズ・フィッシング・ネット朝

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