三つの海の交わるところ


インド亜大陸最南端。
とは言ってもホテルから徒歩5分である。























































ここはベンガル湾、インド洋、アラビア海の3つの海の合流する場所であり、ヒンドゥー教の聖地でもある。
土産物屋が並ぶ道を行き、クマリ・アンマン寺院の角を曲がると海である。















ここが3つの海が交わるところ

外洋と直接接している場所のためか波が高い。
沖合に島があり、大きな像が立っている。
像はインドの宗教家ヴィヴェーカーナンダということである。
正直、まったく知らない人である。
島もヴィヴェーカーナンダ岩と名付けられている。
ガートも設置されており、その横の岩場が3つの海の合流地点である。

























聖地ということでバラナシの喧噪をイメージしていたが、ゆったりとした空気が流れる田舎町である。
ガートで沐浴しているのは一人だけだが、砂州で沐浴(水遊び)をしている人は多い。
海に手を入れてみたがけっこう冷たい。
水着を持ってきているが、沐浴は止めておこう。







































この岩のおかげでガートには直接、波がこない












西を見ると、ネジのような螺旋の建物が見える。
朝日、夕陽を見るためのビュー・タワーである。
とりあえずそこまで歩いて行ってみる。













































素敵な親子、撮らせてもらった

ガンディー記念館や大型バスの駐車場があり。
ビュー・タワーまで10分程度である。
日没の時間に改めて来ることにしよう。

































ガンジー記念館






HOTEL SEAVIEWにビールを飲みに行く。
ホテルの内部ではなく、建物の端に入り口があり、地下に降りていくとパーミットルームがある。
背徳気分になる場所である。
開けるとバーカウンターとテーブル。
けっこう広い。
ホースパワーという初めて見る銘柄のビールを注文した。
つまみも沢山ついてきた。茹でた野菜、マンゴーそれにポップコーン。
なかなか面白い組み合わせである。















ここが秘密の部屋への入り口






夕方、ビュー・タワーに向かう。
入場料は5ルピー。
日の出や日没を見るためだけに、こんな建物を造ってしまうのが面白い。
螺旋状の通路を上って屋上へ、そして日没。
残念ながら、雲のため、今一つの日没であった。









ホテルの部屋から、大きな教会が気になる

























ビュー・タワーへ













螺旋状の通路を上がっていく




































タワーから降りようとしたら、一人の女性から声をかけられた。
「日本の方ですか?」
「そうです。」
タワーに上がった時から、おそらく日本人だろうなと気がついていた。
今回、インドに来て、日本人を見かけたのは、マハーバリプラムのクリシュナ・バターボールで女性2人組を見かけただけである。
日本人だけでなく中国人も韓国人も見かけないので、東洋人はすぐわかる。
「Sと申します」と名乗り、社会人で埼玉から夏休みで南インドに来られたとのこと。
夕食には早い時間だったので、ビールでも飲みに行きませんかと誘ったところ、OKとの返事。

再び、HOTEL SEAVIEWのパーミットルームへ。
私より1週間ほど早くインドに着き、チェンナイからマドゥライ、コーチン、アレッピーと、私と逆のコースで昨日カニャークマリに着いたとのこと。
今日、トリヴァンドラムに行こうとバス・ターミナルに行ったが、なぜかバスがこなく、結局、もう1泊、ここに泊まることになり同じホテルに逆戻りしたのである。
明日、トリヴァンドラムに行き、明後日、スリランカ行きのフライトに乗るとのこと。

Sさんが「インドには2年前に北に行ったので、今回は南に行きたくなり来たのです。」と話した。
「あれっ!?私も2年前北インドに行きました。バラナシのガートが水没していました。」
「そうそう、そうでしたよね。ガートが水没して見ることができませんでした。」
ほぼ同じ時期に前後してバラナシにいたことになる。

「昨年は友人とトルコを回っていました。トルコも良かったですよ。」
「私はモロッコを旅して、最後にイスタンブールに2泊していたのです。いつ頃イスタンブールにいられたのですか?」
「日本に帰国前でしたので、おそらく○日頃です。」
「たぶん、その日、私もイスタンブールにいましたよ。ブルー・モスクの入場の列に一緒に並んでいたかもしれませんね。」
偶然とはいえ、3年続けて同じ時期に同じ国の同じ街にいたとは面白い。







その後、夕食を一緒に食べた。
Sさんの泊まっているホテルは、朝、屋上に上ることができ、日の出を見ることができるということなので、明日の朝5時にホテルの屋上行くことを約束して別れた。













明日は、どこで日の出を撮ろうかと考えていたので、ありがたいお誘いである。


ASAYAKE

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