友人の家


今日は夕陽をタナロット寺院で見たいとだけお願いしているので、あとはマデさん任せである。
「マデさん、ちゃんと車飾ってありますね。」
「そうですよ。朝から家族でお祈りしました。」
「ogawaさん、ウチに来ますか?」
「えっ、いいんですか?」
「かまいませんよ。ただ奥さんは今日は仕事だからいません。」













走ること約30分。静かな村の中の一軒に車を入れた。
自分の家のように一戸建てをイメージしていたが、広い敷地である。
「すごい!ここマデさんの家?」
「ここは奥さんの実家ね。」
「いいんですか?」
車を降りると、家を案内してくれた。













ブタを飼っている場所で、「ブタは子豚を出荷するのです。これも現金収入です。」と教えてくれた。
私が子どもの頃、近所でもブタを飼育している家は何軒もあり、この匂いは懐かしい。
一頭が調子が悪いらしく獣医さんが来ていた。



この子ブタもまもなく売られるそうです













そういう瞳で見つめいないでほしい





その奥にはヒンドゥー寺院を小さくした祠があった。
自分の家の寺院(すごい!)で、今朝もここでお祈りを捧げたとのこと。

ここは台所、ここは誰誰の部屋(それぞれ独立した家屋)と説明してくれ、お祖父様の部屋で、入り口に飾ってある写真を指さした。



ここが台所







青く退色した家族写真である。15年前に撮った写真で「これが奥さん、これが妹、これが私、これがミハラ。」
写真の一番左端にはMihara氏が写っている。
Mihara氏は、いつもマデさんのことを話していたが、ここまで親密な関係とは思わなかった。
「マデさんが、ミハラさんと知り合ったのはいつ頃。」
「もう20年ね。ミハラはいつもここに2~3週間泊まって、あの部屋で昼寝して思い立ったら写真を撮りに行っていたよ。」
「えっ、いいなぁ。今度、私も泊めてくださいよ。」
「いいよ、ogawaさんなら歓迎だ。」
以前、Mihara氏が「マデが、マデが」と親しげに話していたことを思い出した。
家族同様の付き合いなんだ。









Mihara氏がいつも泊まっていた部屋

マデさんが「近くに奥さんの働いているホテルが見える場所がある。」と教えてくれた。家を出て歩くこと数分。緑の中に建つホテルが見えた。なるほどあそこか。
私の立っている場所とホテルの間には川がある。
緑でまったく見えないが、かなり下の方を流れているようだ。
時折、人の歓声が聞こえてくるので、おそらくラフティングで川下りをしているのだろう。





















これがマデさんの奥様が働いているホテル
























マデさんの家に戻ると、マデさんの奥様の妹さんが、コーヒーやお菓子を準備して待っていてくれた。
お父様やお母様も挨拶にこられ、甥っ子、姪っ子もやってきた。
ミハラ氏の知り合いというだけで、歓待していただいた。。









マデさんの奥様の妹さん







妹さんのお嬢さん、マデさんの姪っ子







こちらは甥っ子






妹さんが「ミハラは、いつも突然やってくるのよ。しばらく来ていないけど、元気にしてるか知っていますか?」
「私も最近お会いしていないのですよ。」
妻と妹さんは話が合うのか楽しそうに話をしている。









お母様と






妻と姪っ子と妹さんとお父様

そうこうするうちに「今朝、(祭りのために)たくさん作った残りですけど、サテなどをのせたゴハンを出してくれた。」
サテがスパイスが効いていてとても美味しい。

なんだかんだと2時間ほどお邪魔して、盛大にお見送りを受けてマデさんの実家を後にした。
とても暖かいおもてなし、ありがとうございました。


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