カサブランカ~混乱


今日は14時30分のフライトでイスタンブールに移動。
12時の電車で空港に向かう予定である。
午前中どこへ行こうかとガイドブックをめくってみた。
カサブランカで一番の観光名所はハッサン2世モスクである。
世界で5番目に大きなモスクで、25,000人が収容可能な巨大なモスクである。
ミナレットは200mの高さを誇り、世界位置である。
モロッコでは異教徒はモスク入れないが、ここは有料(120DH)で見学できる。
どうするか?
イスタンブールではモスクに入ることができるし、巨大なだけのモスクに今一つ行きたい気分にならない。



ハッサン2世モスクのミナレット
2km以上離れているがよく見える

カサブランカは海に面した街なので港にいって見ることにした。

























今日も休みなのか静かな市内を通り抜けて、港に到着したが、ゲートの係員に止められた。















なんとなく誰だかわかるのが面白い


















関係者以外は立ち入り禁止であり、そのうえ港湾施設は撮影禁止。
海沿いのコンベンションホールなども入り口に警備員がいて必ず止められ、カメラを指さして撮影禁止と言われる始末。
無用なトラブルは起こしたくないので、すごすごと引き下がった。
撮ったのは道路の反対側の旧メディナだけである。









港へ向かう道













メディナ旧市街


















こんなことならハッサン2世モスクに行けばよかった。
引き上げて、ホテルにもどる途中、時計塔の横から旧メディナ地区に入ってみたが、ほとんどの店が閉まっており、そのうえ人もあまりいない。
奥へはいかず、ホテルに戻った。



この時計塔の横からメディナへ







ガランとしていて、歩く気にならない





チェックアウト時、フロントのお姉さんがとても素敵だったので「写真撮らせて!」とお願いしたら、気持ち良くOKしてくれた。
モロッコ、最後の最後に素敵な女性を撮ることができた。
ありがとう。



素敵な笑顔ですよ

タクシーでカサブランカ・カサ・ヴォヤジャー駅へ。
12時過ぎの電車で空港へ。12時30分空港到着。
予定通りである。
フライトは14時30分。

トルコ航空のチェックイン・カウンターに行くと、すでに20組ぐらいの人が並んでいた。ビジネスクラスのカウンターが1つ、エコノミーが2つ、機体はエアバス320なので180人ぐらいだから、このぐらいでもさばけるのだろう。
一番後ろに並んで順番を待っていた。

ところが一番先頭のチェックインが終わらない、というか止まっている。
私の後ろにも到着した人達が並び始めた。
先頭の人はカウンターで文句を言っている。
どうなっているのだ。
右を見ると、別の航空会社のチェックイン・カウンターも同じ状況である。
どうやら預けた荷物を飛行機まで運ぶベルトコンベアーが動いていない。
トルコ航空と隣の航空会社は共用しているので、双方ともにチェックインができない状態である。カウンターの横のベルトには荷物が積まれたままで動かない。
そうこうするうちに係員が消化器を持って奥に入っていった。
工具を持って走っていく係員もいる。
これはまずい、というか私だけではなく他の人達も同じである。私の後ろも長蛇の列である。



まったく動かないまま1時間

いつ開始するのかわからないためトイレにも行けない。また、空港で昼ゴハンを食べるつもりだったが、それもままならない。
1時間少し経った頃、ベルトコンベアーは動いていないが、チェックインだけ始めた、荷物は積み上げられていく。
やっと私の番になった。
チェックインしてキャリーバッグ荷物を預けようとしたが、機内に持ち込めと言われた。このサイズを持ち込めるのか?機内に持ち込むにはオーバーサイズだし、重さもオーバーしているのに。
すでにフライトまで40分である。
たぶんディレイになるだろうなと手荷物チェックのところに向かった。
そこで係員に止められた。
私のキャリーバッグの重さを量ると「機内持ち込みは7kgまでだ、これは12kgある。カウンターで預けろ。」と言われた。
そんなことぐらい分かっているわ。
「カウンターで機内に持ち込めと言われたんだ。」
「ダメだ」
なんだよー、これは。
私以外にも止められている人がいる。

結局、カウンターに戻り、強引に前に行き、事情を説明し荷物も預けた。
幸いにもベルト・コンベアーの修理が終わったのか動いていたので、カウンターのお姉さんは「やっぱり、ダメだったのね。」と言いながらタグを貼って流してくれた。
あのなー。
もうフライトまでは30分。

手荷物検査や出国審査はスムーズに行きゲートに到着したのが14時10分。
何分のディレイだろうとモニターを見たら定刻出発となっているし、すでに搭乗が始まっている。
ええっ!?







慌てて搭乗口へ。
私の後ろに多くの人が並んでいたのに大丈夫なのか?

14時30分、ドアが閉まり、飛行機は動き出した。
乗客の積み残しなし?
どうやって乗客をさばいたんだ?
私のキャリーバッグはちゃんと積まれたのか?
どっと疲れたチェックインであった。

21時30分、定刻通りイスタンブール・ケマルアタチュルク空港に到着。
キャリーバッグもちゃんと受け取ることができた。
空港から地下鉄とLRT(路面電車)で市内向かうつもりだったが、鉄道だと1時間、タクシーだと30分程度なので、時間も遅いのでタクシーにした。
ホテルはPoem Hotel。

このホテルは6年前イスタンブールに来たときに4泊したホテルである。
当時の印象が良かったのと、1泊5,000円だったので予約していた。
場所もわかっているので安心していた。
運転手はホテルは知らなかったので、その近くにあるフォーシーズンズ・ホテルで降ろしてもらった。
そこから徒歩で5分。
22時30分前にホテルに到着。
カウンターに行き予約票を見せると「Mr Ogawaの予約は受けているが、遅くなるという連絡がなかったので部屋は無い」と言われてしまった。
「ネットで予約した時に到着時刻を書いたので、それを確認してほしい」と言うと、あっさりと鍵をくれた。
たぶん一言言いたかったのだろう。

チェックインの後、ネットブックを持ってフロントに行き6年前宿泊したときのホームページを見せたら、とても喜んでくれた。
2006年の旅行記「亜細亜の西、欧州の東」の「Hotel Poemにて」








このホテルの界隈はホテル、レストラン、カフェから土産物屋まで集まっているエリアなので深夜まで賑わっている。
時間は23時前、1軒のカフェに入り、ビールを注文。
スッと出てきたのがとても嬉しい。
もうビールを飲めるBARやカフェを探さなくてよい。




















なんとかイスタンブールに到着である。



朝のボスポラス海峡

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