マラケシュへ10時間


フェズ駅を30分遅れで出発した列車は遅れを取り戻すかのように闇の中を走って行く。

コンパートメントは1人で占拠しているのでゆっくり寝ることができる。
しかし腹減った。当然、車内販売も無い。
誰も乗っていないし、バッグからカロリーメイトを出した。
今回の旅ではカロリーメイトなどの栄養補助食品をいくつか持ってきた。
人前で食べることは控えていたので、バッグの中にいれたままで、食べるのは初めてである。
ほんと非常食だな。

カサブランカに到着する頃には、ほぼ遅れも取り戻した。
いわゆる振出に戻るである。


カサブランカからマラケシュまで、さらに4時間である。
遅れを取り戻した列車は、順調に砂漠地帯を走る。













と、砂漠の真ん中の小さな駅付近で列車が止まった。
5分、10分なにもアナウンスがない。(仮にあったとしてもフランス語では理解できないが)
エアコンも止まってしまいコンパートメント内の温度もあがってきた。
30分ほどすると車掌がミネラルウォーターを配り始めた。
1等車の客へのサービスだそうだ。







車掌に列車が止まっている原因を尋ねてみると、機関車の故障であり、救援の機関車がこちらに向かっているとのこと。
これは長期戦になりそうだ。
暇なので列車を降りると、多くの人が線路に降りている。















こんな時間もわるくないな


結局、待つこと1時間半。
救援のディーゼル機関車が到着、マラケシュの駅に到着したは正午過ぎ、8時間で到着予定が結局10時間かかってしまった。









前が救援のディーゼル機関車






朝のカロリーメイトだけだったし、昼食と思い、構内で開いている店はというとマクドナルドのみ。
日本にいる時は、年間1回行くか行かないかだが、すでにこの旅では2度目である。



マラケシュの4つ星ホテル

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