迷子になった夜
陽も落ちて、再び旧市街へ。
ライトアップされたカスバが美しい。
この広場の一角に、唯一の4つ星ホテルのRiad Dar Echchaouenがある。
私は、このホテルに入っていった。
4つ星ホテルだからBARはあるはず。
日本を出る前の12日、仕事の疲れが出て用心して酒を控え、翌月曜日はそのままナイトフライト、イスタンブールからカサブランカのフライトは午前便なのでビールを注文することをせず、そのままモロッコ入りしたため、すでに5日間ドライデーが続いている。
空港なり飛行機でビールを飲んでおけばよかった・・・と、後悔しても後の祭り。
「ビールが飲みたい!」
予想通りホテルに入りロビーの奥を進んでいくとBARがあった。
宿泊客がビールを飲んでいる。
カウンターに座り「ビールが飲めるか?」と聞いたとこと「もちろん」。
「1本頂戴」
出てきたのはモロッコのビール「Flag」。
250mlで26DH(約240円)。
極上の味でした
割高だかホテルのBARであれば妥当でしょう。
一気に飲み「美味い!もう1本!」と結局3本飲んでしまった。
生き返った、やっと真人間になった。
BARから見た夜景
夜の迷路を歩く。
昼と違い、多くの子ども達が遊び、大人は外で涼んでいる。
かなり気温が下がっている。
ここには遊園地はないけど、この迷路が遊園地がわりなのであろう。
良い雰囲気である。
迷路の奥へ
家の中も青と白
雰囲気がいいなぁ
迷路は子どもの遊び場でもある
撮影に夢中になり、とうとう道に迷ってしまった。
歩いていも歩いても見当違いの場所に出てしまい、どちらに向かって歩いているのかさえ分からない。
なんとなるだろうと高をくくっていたら、同じ場所に何度も行ってしまうなど30分以上もウロウロするはめになってしまった。
あかん迷子になってしまった
この道には覚えがある・・・
写真を撮っている場合ではないのだが・・・つい
とうとう近くにいた少年に「カスバへはどう行けばいいか?」と尋ねたら案内してくれるという。
彼についていくと、自分が全く違う方向に向かっていたことがわかった。
少年も途中、大人に聞いたりして、歩くこと10分。
中央広場にあるカスバに到着。
ちゃんとチップを払ってお礼を言った。
「写真撮っていい?」と聞いたが、やはり、それはダメであった。
昼、サンドウィッチを食べた店で夕食。
やっと夕食、初めてタジン鍋料理でラム肉の煮込みを注文。
かなり味が濃い。ここでも足元に寄ってきたネコに一部分け与えながら食べる。
やはり、こういう料理にはビールが欲しいな。
やっとカスバに到着
広場からホテルに戻る途中、暗闇から声がかかった。
「マリファナはいらないか?」
私はその声を無視して、マグライトで足下を照らしながら、転ばないよう慎重に石段を降りていった。
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