オールド・デリーを歩く


地下鉄でチャウリ・バザール駅へ、駅を出るとそこはオールド・デリー、混沌の世界。
すでにヴァラナシを体験しているので、「こんなものでしょう」というのが正直な感想。
しかし、絵になるエリアではある。





































オールド・デリーを見るとニュー・デリーが整然とした街に見えてしまう。その道をジャマー・マスジットに向かって歩く。



















































































































ジャマー・マスジットはジャー・ジャハン帝が1656年に完成させた、インド最大ののイスラム寺院である。
寺院に到着したが、異教徒の入り口は一箇所のみなので、さらに半周回らなければならない。
階段を上り、寺院内に入ろうとすると門番に止められた。
一つはカメラの持ち込み料200ルピーを支払うことと(高い!)、短パンは駄目だということ。
持ち込み料は定価であり、交渉したがまけてもらえず、寄付のつもりで支払った。
今までハーフパンツでイスラム寺院に入るのに止められたことがなかったので、今回も大丈夫だろうと思っていたので驚いた。
知っていればカーゴ・パンツで来たものを。
結局、腰布を50ルピーでレンタルして入場を許可してもらった。

























中に入ると裸足にならなければならない、足の裏が熱い。
つま先で歩くようにして寺院の中へ。













13時になると塔に登ることができるので、それまでは日陰で休憩。
寝ている人と同じように横たわってみると、ひんやりして気持ちが良い。
私も眠くなってきた。

























13時になり100ルピー払って塔に登った。
途中、街を見下ろせる場所に出た。
人もリキシャもトゥク・トゥクもごちゃ混ぜになった、「ここがインド」という絵になる光景である。
何カットか撮っているうち「この場所どこかで見たことがある」と引っかかった。
前回来た時はここには来ていないし、デジャブか?
たしかに日本で見ている・・・何時、何処で?
どうしても思い出せずもどかしい。

























そんなことを考えて塔に向かっていると、兄ちゃんが声をかけてきた。
塔を案内してくれるという。
おそらく観光客のチップ目当てだろう。
まぁ、いい。彼に任せることにした。









押しかけガイドの兄ちゃん

塔の中の狭い階段を上り最上階へ、ここから市内を見渡すことができる。
彼は、そこで寺院の由来なども説明してくれたが、残念ながらガイドブックに書いてある内容と変わらなかった。
銀杏型をした金網はイスラム建築らしく美しいものであるが、撮影するとなると、どうしても一部が写ってしまう。
どこか隙間は無いかと探していたら、彼が「ここから写真が撮れる」と教えてくれた。指差した箇所はカマボコ型をしていてレンズ入れることができる。
なるほど。








ムガール帝国の赤い砦 ラール・キラー
























市内を見ると遥か彼方まで建物がびっしりと建っている。「この都市にはいったいどれだけの人が住んでいるのだろう」と、考えていたら、先ほどから引っかかっていたことを思い出した。
「そうか、あの場所からの映像はテレビ・メディアがインドを紹介するとき、よく使っている映像だ。なるほどあそこから撮っていたのか。」
2011年10月に世界の人口が70億人を突破したというニュースが流れていた。その中で、インドの人口が12億人という説明のバックの映像もここから撮っていた映像であった。




















塔から出て、彼と別れるとき「100ルピー」と言った。
言い値を払っても良かったが、たかだか20分程度のガイドで100ルピーは高いでしょう。
それも押しかけだったし。
結局50ルピーを渡してサヨナラ。









思い出した映像

寺院を出てチャンドニー・チョークへ。



バイバイ・インディア

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