慣らし運転


さて昼、デリー駅を出て正面のメインバザールへ向かう。







駅構内を出るだけでも一苦労。リキシャに乗れだと、タクシーに乗れだと私の前に立つから歩くのもままならない。













メイン・バザールは安宿街であり、土産物屋、旅行代理店から食堂まで揃っている。
こういうエリアに来ると血が騒ぐというか、やはり絵になるカットを無意識に探し始めている。























































その前に昼ゴハン。
これで35ルピー(約70円)、チャパティ一枚追加して+2ルピー。

























バザールを撮影しながら歩いていると、ちょうど小学校の下校時間なのか、リキシャに乗った子供が多くなってきた。
リキシャやオートリキシャにめいっぱい子供を積んで走っている、そして譲り合わないのであちこちで渋滞を起こしている。
2時間あまりバザーをうろついて、チャンデル氏との約束の時間まで1時間。






































撮影が面白くてついついメイン・バザールに長居していまった。























































駅に戻り、陸橋を渡って駅の反対側へ。






































オールド・デリーへ行こうとしたが、ちょっと時間が足らない、チャンデル氏に電話して時間を変更してもらおうとも考えたが、初日慣らし運転で飛ばすこともなかろう。
デリーにはまた来るので、その時にオールド・デリーに行けば良いさ。
3時前に約束のSLの前で待っていると、また、もの売りやチケット売りからリキシャ運転手まで声をかけてくる。
外で待つには不向きな国だ。































3時ちょうどにチャンデル氏は迎えに来てくれた。
空調の効いた日本車というのはそれだけで贅沢である。







4時前、K君宅に戻る。
「ogawaさん、おかえりなさい。ビール飲みますか?」とL嬢が玄関で迎えてくれた。
「Lちゃん、ありがとう。1本ちょうだい。今日の工事はどうだった?」
「結局、工事の人、来なかった。インドに来て毎日こんなことばかり。来て15日経つけど、泣かなかった日はありません。」と話していた。この国に住む厳しさを感じさせる言葉である。
特に在デリーのタイ人はほとんどいないらしく、タイ語の会話は実質K君とだけである。彼女は英語も上手いし、日本語も日常会話には困らないレベルだが、やはり母語が一番ストレスがかからない。
それにバンコクでは働いていたが、デリーに来てからは専業主婦であり、日中はこの広い部屋に1人である。まして新居なのに工事のひとつひとつが思い通りならないとストレスも溜まるはずである。

K君もそれを気にして、彼が出張で長期に家を空ける時など、彼女をバンコクに帰すようにしているという。
「バンコクとの時差は1時間半だし。フライト時間も4時間程度、正規割引でも5万円程度ですから。」







L嬢とリビングでビールを飲みながら話をしていた。
互い夕方から飲み過ぎたためか、L嬢は寝室に戻って寝てしまったようだ、私もパソコンにデータを移しながらうつらうつらとしていた。







7時前にK君が帰宅して、今晩は、K君とL嬢、会社の友人2人とデリーで研究をしている神戸大の教員の方と一緒に食事することになった。
チャンデル氏の運転する車で約30分。












































空き地と通ってビルの裏から入るという大変わかりにくい南インド料理店「gun powder」という店、ボロいビルの階段を上がると洒落たお店であった。







デリーでは珍しい魚料理などを食べながら、皆さんの話をうかがっていると、この地で生活する仕事をする厳しさを感じた、でも、皆さんは気負っておらず自然体でとても気持ちの良い方たちばかりであった。





































デリー在住の日本人は約3,000人、狭い社会でもあり、私の勤務先のデリー事務所所長とも知り合いであり、私のほうが驚く番であった。
美味いカレーと楽しい会話ができた時間であった。
皆さんありがとうございました。














明日はアグラ、タージ・マハールへ行く。



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