郊外の街


朝8時、ドライバーはちゃんと玄関まで来て彼は出勤して行った。
日本企業の駐在員の典型的なパターンかと思われるかもしれない。
K君はバンコクでも運転手付きの生活はしていたが、デリーでは全く事情が違うという。
話を聞いているとデリーの交通事情などから企業も一人に一台のドライバーと車を付けないと毎日の通勤だけでも大変で、仕事にならないという事情がある。
そのためドライバーを手配する人材派遣と契約して、そのドライバーがK君専属でつき、会社の車を運転して通勤や空港、駅まで送るという契約になっている。



ここの3階がK君宅

ドライバーはスケジュールに従って、K君のマンションまで通勤し解錠し車をスタンバイさせる。また、仕事が終わればマンションに車を置いて扉を施錠し帰宅するという契約である。







今回、そのドライバーの空いている時間に私の利用にも使えるように手配をしてくれていた。月契約なので彼が利用しない時間に、私が利用させてもらっても追加料金の発生など無く、契約上まったく問題ないとのこと。
ただしガソリンは消費するけど。
今日は10時から夕方まで自由に利用して良いとのこと。
よもやデリーで運転手付きで移動することになるとは思わなかった。







ドライバーが彼を送って戻ってくるまでマンションの近辺を散歩。
位置はデフェンス・コロニーという郊外の住宅地である。
大きな家が多く、裕福層が住むエリアで、夜中にはコロニーへ入る道の一本を残してゲートを閉める、そして開いているゲートには警備員が配置されている。そしてマンションごとにも警備員が配置されている。

まだ8時前、雨季ということもありさほど暑くはない。
緑が多い。

似たような造りのマンションが多いのと住宅地なのでランドマークらしいものが無い、目印など写真に撮って戻る時迷わないようにしないと。

























工事現場などを目印にして歩いていると公園に出た、キレイに整備された公園で門が一カ所だけ開いている。







中に入ってみると欧米系の女性が一人ジョギングをしていた。













「いったい誰のための公園なんだ?」
公園内には多くのリスが走り回っている。
K君によるとリスの中にも狂犬病(恐水病)の保菌している個体があるので、「可愛い」と餌を与えたりして噛まれないようにとのこと。
彼らはちゃんと狂犬病の予防注射をしてインドに赴任している。







一旦行った道を往復して、また別の道を往復するという歩き方で道に迷わないようにした。















洗濯物のプレス屋のアイロン(炭火である)

迷ったらL嬢に電話すれば良いが、新居の片付けやトラブル対応で大変な状況なので迷惑をかけるわけにはいかない。
L嬢は、今日はエアコンの修理に工事の人達が来るので、その立ち会いで家にいるとのこと。







彼の家にはリビング用の大型エアコンが5台設置されているが、稼働するは3台のみで、後の2台は動かず。稼働するエアコンでも、私の泊まった客室のエアコンは漏水がひどく一晩でタオルがずっぽり濡れてしまった。
どれもパナソニックの最新型である。結局、工事の人が来ても「この修理は私達の範囲ではない」と作業をしないなど物事が進まないとのこと。
いかにもインド的であるが、生活する身からすれば困ったことである。







約1時間半近辺を歩いて迷わずマンションに戻ることができた。


アナログな旅

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