再会


関空を11時00分に離陸したシンガポール航空619便は定刻どおりシンガポール・チャンギ空港に到着。

シンガポールは前回は5月にカンボディアに行く時に寄ったばかりである。
この数年、チャンギ空港は10回以上降りているかな。

3時間のトランジットでデリー行きの408便も定刻に離陸し、定刻通りインディラ・ガンジー空港に着陸した。
以前来た時より何もかもが変わっているのでデリーに着いた気がしない。

入国審査、荷物のピックアップとスムーズに進み「インドらしくない」と思いつつ出口へ。
建物を出ると多くの出迎えの人のなかに小柄な女性の姿が、その女性は私に向かって手を振っている。
目をこらすとL嬢だった。中国系タイ人のL嬢がパンジャビ・ドレス姿で迎えに来てくれていた。
彼女の所に行くと、別の出口で私を待ってくれていたK君が現れた。
「おひさしぶり。2年ぶりかな。」
K君は私より一回り以上若い友人だが、もう十数年のつきあいになる。
3年前にはK君とL嬢の結婚式に参列させてもらった。→バンコクで結婚式
そのK君夫妻が、今年の6月、長年住んでいたバンコクからインドのデリーに転勤となり、デリーに住み始めてわずか1ヶ月足らず。
そこに私が押しかけることになったのである。
彼らはK君の会社が契約している車で迎えに来てくれていた。

K君は、私と合流できたので駐車場でスタンバイしているはずのドライバーに電話をしたが電話に出ない。
L嬢も同様にドライバーに電話したが、まったく反応なし。
ドライバー氏が眠っているかもしれないと駐車場に捜しに行った、K君が駐車場内を捜し、その間、車が出てきた時に備えて私とL嬢は出口で待っていた。
10数分後、K君が「ダメだ」と戻ってきた。
1階のフロアだけでも広いのに駐車場のビル全て見るなんて不可能である。

結局、車を諦めてタクシーで彼らの住居に行くことにした。
K君曰く「いかにもインドでしょ。」と。
彼らが気にしていたのは、私に申し訳ないという事(私はまったく気にしていなかった。)と車内にカメラや荷物を置いていたのでそれが大丈夫かということであった。
その後も何度も電話をかけるが反応なし。

アンバサダーのタクシーに乗ってしばらくしてから、やっとドライバーから電話がかかってきた、やはり寝てしまっていたということであった。
さて乗ったタクシーだが、プリベイド・タクシーなので追加料金など発生しないはずだが、エアコンを入れるかどうかでK君とやりとりしている。
エアコンを入れれば50ルピー。インド的で面白い。
約40分強でK君宅に到着。

マンションの扉を解錠して中に入ると駐車場には本来乗っていたはずの車が止められていた。車内には荷物も無事残っていた。
ドライバーは、自宅に帰っていた。
1フロアー1世帯という構造で、K君宅は200㎡以上あろうかという広さで新築である。
まだ完全に荷物がインドまで届いていないことや家具も全部入っていないためガランとしている。
リビングで再会を祝って乾杯。

既に日付も変わり、K君も明日は仕事、私も長時間のフライトと日本時間だと午前4時で半徹夜状態なので早めに休むことにした。
おやすみ。


郊外の街

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