トンレサップ湖へ


ホテルを出て、まず溜まった洗濯物を出しにいく。
1kg=1$。
パンツ、シャツ、下着、靴下、ハンカチから手ぬぐいとすべて出して2.8kgなり。
2$と3,000Rielを支払い、できあがりは4時間後。















洗濯屋兼旅行代理店のお姉さん

昼はパブ・ストリートで軽く食べ、一軒の雑貨屋に寄った。









従業員、素敵な笑顔ありがとう

ここは日本人女性が、生産者が見える形の雑貨を販売している。
オーナーがいたので話しかけた。
「この店を開かれて何年ですか?」
「もう5年になります。早いものです。その前は旅行代理店に勤めていたのですが、人様の休みの日が忙しいことには変わりないですね」と笑って応えてくれた。
シルクのスカーフなど質の良いモノを仕入れている。
土産用にシルクなど何点か買い「がんばってください」と声をかけて店を出た。







トンレサップ湖。
それは乾期で琵琶湖の3倍の大きさ、雨期になると10倍になるという東南アジア最大の湖である。
ここには水上で生活している人々がいる。
その集落を訪れるためにはツアーに参加するか個人で船をチャーターするかのどちらかであるが、一艘をチャーターするとなると一人だと50$以上が相場である。
ツアーのほうが割安なので、迷わずツアーを選択。













これもスケッチトラベルのツアーで、集合はアンコール・ホリデー・ホテルのロビー。
ガイドのリーさんが声を掛けてきた。
「ogawaさんですか?このツアーは全員で3人です。2人は別の場所に集合です。」と車に乗り、アンコール・クッキーの駐車場へ。
ここで2人が乗ってきた。
「あら、こんにちは。」
「どうもです。今日はこのツアーに参加ですか?」
昨日のアンコール遺跡ツアーに参加していたカップルであった。
知っている人達なので気が楽である。

車はトンレサップ湖に向かう。
ガイドのリーさんは、「お仕事は?」「カンボディアは何度目ですか?」などと聞いてくる。
3人だけなので質問から逃げられない。
そのカップルは、カンボディアは2回目で、昨年11月に来て良かったからまた来た、と話していた。
開けた道を走っているとリーさんが「ここは雨期になると湖になります。」と教えてくれた。

雨期には3倍の面積になると知ってはいても、目の前に広がる広大な草原が水で覆われるというは実感できないものである。
でも通過する村の家はすべて高床式になっている。
雨期には床下まで水が貯まるのであろう。



















船着き場に到着。













船に乗り換え川を下る。









水が少ないのでかなり下まで降りる



















ガイドのリーさん

「この川をどれだけ下れば集落につくのですが?」
「ここはもう湖の一部です。約30分でつきます。」
































川(湖)沿いでは子供達が遊び、パワーシャベルが川に沈みかけている。
運転手が慌てて飛び出してきたところを見ると、ほんとにマズイ状況のようである。





















気持ち良く手を振ってくれる











いくら増水しても、昔から人の営みの場であることには変わりはない。
泥のような川を下ること約30分、視界が広がり湖の集落に到着。









集落が見えてきた
















建築物はフローティング構造で錨で固定しているため、増水しても流されることが無いようになっている。
教会も学校もマーケットも一通り揃っている。





















マーケット












こちらは教会






































ここは小学校










船は中心部の観光用の建物についた。
なぜか鰐を飼育している。




























何度撮っても目をつぶる少年





リーさんの話だと、トンレサップ湖には200種類以上の魚がいて食料になっているとのこと。
そうだろう、飲食店の料理も魚料理が中心だし。
鰐は昔はいたそうだが、今はいないらしい。

























階段を上り撮影をしていると、リーさんが「ツアーアンケートを書いて欲しい」と言ってきた。
昨日もツアーの最後に書いたが、今日はまだ途中である。
でも、もう船で戻って、オールドマーケットに行くだけだし、これで彼らの仕事の評価が決まるだろうから、良いように書いてあげた。
カップルも同様にアンケートを書いていた。
集落の外側に広がる湖の茫洋とした風景も良いものである。

下の写真を見てほしい。
この写真は翌日シェムリアップからプノンペンへのフライトで機内から撮った写真である。
ContaxT2でポジフィルムを使って撮影。
それを解像度を上げてスキャンしトリミング、わかりやすいようにモノクロに変換しシャープネスを上げ、コントラストを高くしてしている。
右から左に流れている川がツアーの船が往復した川で、河口に染みのような黒点が多くあるが、それが集落である。
その外側にはトンレサップ湖が広がっている。
集落は湖のほんの一部であることがわかっていただけると思う。

帰りも30分かけて戻り、次はオールドマーケットへ。





















船頭・・・ご苦労様でした

その途中、リーさんが、昨日はどんな土産物屋に行ったか聞いてきた。
私とカップルは「アンコール・クッキーともう一軒、店の名前はわからない。」と答えると、「おそらく、その店は○○だろうから、別の店に案内します。市内で唯一、『I love(ハートマーク)Cambodia』のTシャツが買える店です。」
として案内されたのが、昨日、私が椰子酒を買った店。
私達は「昨日もここ来ましたよ。」と言ったが、「そんなことはない。来てないはずだ。」と言い張る。
お互い「昨日も来たのに買うモノないですよねぇ。」と言って何も買わず10分程度で退散。
リーさんは明らかに失望した顔をしていた。
なるほど。これで感想を先に書かせたのか。土産物屋を何軒も案内したら苦情として書かれるしね。







やっとオールドマーケットに向かう


夕暮れのシェムリアップ

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