夕暮れのシェムリアップ


オールドマーケットに向かう車内で私は我慢できなくなり、カップルに話しかけた。
「昨日のツアーですけどね、男性2人組いたじゃないですか。30代で小太りでメガネを掛けた人と20代前半のイケメンの兄ちゃんの組み合わせ。あの人達ゲイですよね?」
女性の方が「やっぱりそうだったのですか?私も変な組み合わせだと思っていたのですよ。兄弟でもなさそう友人でもなさそう仕事関係でもなさそう、気になっていろいろ考えていたんです。なぜ、その時教えてくれなかったのですか。」と笑いながら応えてくれた。
「あんな多くの人がいるのに言えるわけないじゃないですか。」
その話題で盛り上がってオールドマーケットへ。
と言ってもオールドマーケットを案内してくれるわけではなく、内部を通って一応の見学ということにして、りーさんのお勧めの土産物屋に案内されるだけであったが。

カップルも私もイ草のランチョンマットが良かったので、それだけ買い物をした。
少しはリーさんにもキックバックは入ったでしょう。

























ツアーも終わり、ホテルに戻る時、カップルがもう少しこのあたりを見て帰りますのここでツアーを降りますと言った。私も、夕方の柔らかい風景を撮影したかったのでバスでの送迎を断った。







ホテルまで歩いても15分程度だし。
ということでツアーは解散。
カップルとも挨拶を交わしてお別れ、楽しかったですよ、ありがとうございました。









キックの一瞬を撮るのは難しい

夕方のマーケット周辺を撮影しながら歩く。
セパタクローをやっている人達がいるが、キックの瞬間がなかなか上手く撮れない。
むずかしい。









橋で遊ぶ子供達













兄弟姉妹







かわいい顔をしている







こちらは妹かな







いい表情だ







お兄ちゃん
隣にいた母親にモニターを見せたらとても喜んでくれた。
プリント渡せなくてごめんね。













この娘はお父さんと散歩中







うん、かわいいよ

子供達や夕景を撮りながらブラブラすると、とても優しい気持ちになれる。
再びマーケットのなかへ。













































東南アジアのマーケットに共通する売り方



















この干物、美味しいだろうな
























夕暮れのシェムリアップを歩いていると気分が良い。















声をかけてきたマッサージ嬢

















途中クリーニングを受け取ってホテルに戻る。



アンコールホテルの従業員のお姉さん。
いつも笑顔で対応してくれます








こちらもアンコールホテルの従業員
通りかかるたび挨拶してくれる表情が素敵








エレベーターが止まったいえば走り
電気が消えたといえば走る働き者



予想通り、ちゃんと下着や靴下までアイロンがかかっている。
そしてテラスに出ると、綺麗な夕焼けが。
「おおっ!」

ところがホテルの屋根が邪魔でテラスの一番端からでも上手く撮ることができない。
「う~ん、今から下降りても間に合わないし。今日アンコールツアー行けば美しい夕景が見ることができたのに。」とブツブツ言いながら撮影をする。

ちょうどシェムリアップ空港を離陸した飛行機のシルエットが浮かび上がる。

この写真を撮れたことで良しとしますか。

晩ゴハンは、再びバンテアイ・スレイへ。
雷魚の煮込みと岩のりのスープ。
これも一ノ瀬氏が好んだメニューである。



















食後は再び写真を見て、従業員の皆さんと記念撮影。
ほんとに美味しかったですよ。
ご馳走さま。

今宵もマッサージ。
今日はオレンジのポロシャツの店へ。
2人部屋に案内されてマッサージを受けていると、もう一人中年の白人が入ってきた。
隣の白人を担当しているマッサージ嬢がマッサージをしながら「何処から来たの?」と尋ねると。「トゥルーズ」と答えた。
「たしかフランスの南西部だな」なんて考えていると、私を担当しているマッサージ嬢が「あなたは?」と尋ねてきた。
「ジャパン」と答えると、隣の白人がムクッと起き上がって私を指さして「アトミック!」と言った。
なんちゅう失礼な奴だ。
原爆で被爆したかのような言い方である。
「アトミック・ボムじゃないノンクリアー・プラントのトラブルじゃ。」
日本人は放射能をまき散らしながら歩いているとでも思ったのだろうか。

マッサージの後はホテルに戻り、テラスにビールを並べて風に当たりながら飲んでいた。
ときおりトゥクトゥクが走る音が静けさをかき乱す程度の静かな夜である。
屋根裏あたりからトッケイの鳴き声が聞こえてくる、ここは紛れもなく東南アジアである。


川を渡って

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