九份へ


今回の台湾行きはLCCのバーゲンチケットが買えたためであって、台湾に行きたいからではなかった。
10年前に来たときは家族で3泊4日台北のみの滞在だったため、故宮博物館を始めとして、市内の主要な観光地には行っている。













今回は滞在時間は実質1日半なので台南など地方まで行ってもとんぼ返りになりそうだ。「さて、どこへ行こうか」と出発前にガイドブックをパラパラ捲っていたら、台北郊外に位置する九份の紹介があった。
ここは、台湾を紹介した旅行系のテレビ番組では、必ずと言っていいほど紹介されている土地である。



















「悲情城市」という映画のロケ地となり、映画のヒットとともに一躍有名になった土地である。
映画は見ていないが、ガイドブックの写真から絵になる土地だなと思ったので、ここに決めた。













私は、写真を撮るのが趣味なので「絵になる」ということは、行き先を決める重要なポイントとなる。



















このホテルの朝食は、ホテルから2筋離れたコーヒーショップである。
ホテルと経営者が同じである。
メニューからジュースとコーヒー系とメインを選ぶので、オレンジジュースとカプチーノと茸の粥という変な組み合わせの朝食となった。


















台北駅から自強号に乗り、約40分で瑞芳駅に到着。
雨は強く降っている。































駅前から路線バスに乗って山道をうねうねと登って、約40分で九份の入り口に到着。
山間の小さな村である。
雨は止むどころか、土砂降りである。
でも、雨なら雨で雰囲気を見せる撮り方をすれば良い。



















しかし、この土地の収容能力を超えるのではないかと思うほど、観光バスが次々と到着して観光客が降りてくる。
細い路地の両側には土産物屋や飲食店がずらりと並んでいる。
















































猪のソーセージを売っていたので1本買って食べた。
なかなか、美味しかった。













観光客も多いが、それを吸収するほどの店の数である、それが切れたところが映画のロケ地であった。




















雨の細い急な坂道は、それなりに絵になるものである。
観光客も逆にアクセントになる。
残念ながら、茶屋は満席で入ることができない。



















2回ほど往復して写真を撮った。
標高の高いところに位置しているせいか雨は止むことはない。
さて、そろそろ引き上げましょう。





































雨の中、傘をさしてバスを待つのも嫌なので、たまたまバス停に止まっていたタクシーで瑞芳駅に戻った。
駅まで戻ると雨はやんでいた、やはり九份は山の天気なのだな。


























昼前なので瑞芳で昼ゴハンを食べてから台北に戻ろうと思い、午後一番ぐらいの自強号の切符を買いに駅の窓口に行った。
窓口の駅員は「次の自強号は午後2時過ぎまで無い。11時40分の列車なら乗れる。」
「えっ、今、11時40分ですよ。」
「大丈夫、少し遅れているので間に合う。」
駅員にせかされるように切符を買いホームまで走った。
ホームに上ると同時に自強号が到着。
少し瑞芳の町を歩いてみたかったが、成り行き上仕方が無いか。
約40分で台北駅に到着。
さて、食べ損ねた昼食をどこで食べるか。


お茶の時間~短い旅の終わり

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