お茶の時間~短い旅の終わり


昼食は鼎泰豊で小籠包でしょうと決めた。
店がある永康街は、地下鉄では中途半端だし、バスは系統がわからないので台北駅から歩いて行くことにした。













街中でCMの撮影をしていると、つい見てしまう。
面白くてしばらく見入ってしまった。

























やっと日差しが出てきた。


途中、病院が敷地内の西洋建築施設を開放をしていた。

どうやら月に一回程度開放しているようだ。
観光客だけではなく、地元の人も多く来ている。
その中で、女性2人、男性1人のグループが撮影をしていた。
モデル役の女性もかわいいけど、撮影している女性もかわいいなと思いつつ見ていたら、その女性のカメラ、ライカM6(もしかしたらM7)だよ。
男性のほうはキヤノンのデジタル一眼なので驚かないけど、20代前半の女性がライカM6ですか、これには驚きましたねぇ。




























































台湾総督府や蒋介石記念公園を横目で見ながら約20分歩き鼎泰豊に到着。































だが、店の前は入店待ちの凄い列というか歩道まで団子状態。
店員に聞くと30分以上待ちとのこと。







すでに13時30分を回っており、さらに30分以上待つのは今の空腹の状況では辛い。あっさり諦めて、近くの永康街高記に入った、こちらも結構混んでいたが待たずに座ることができた。。
老舗なのだが鼎泰豊の知名度に負けているということか。
この店も小籠包は売りなので、とても美味しかった。



















食事の後はお茶の時間。































この永康街界隈は、新興の繁華街というかオシャレな店が集中している。
その中の一軒の茶芸館「回留」へ。































「ただいま室内は満席でして、テラス席でしたら空いていますが、よろしいでしょうか」空はあいかわらず曇っているが、暑くもなく寒くもなくちょうど良いのでテラスでいただくことにした。
メニューには、何種類もの茶が記載されていれ値段もピンきりである。
私は凍頂烏龍茶をチョイス。
店員が一連の茶器セットを運んできた。湯を急須に注いで暖め、湯を捨てて茶葉を入れ急須を手で包み込んで回し始めた。



















「これで、茶葉を開かせます。」
再び湯を注いだ。
「1分待ってください。お茶碗にお茶を注いだ後、残ったお茶はこちらのポットに捨ててください。残したままですと渋みが出てきます。2杯目からは30秒で飲めます。5~6回飲めます。」
と説明してくれた。
それも綺麗な日本語である。













1杯目はを茶碗に注ぐと淡い緑色である。
通常の烏龍茶の茶色とは異なっている。
一口飲むと、柔らかい甘味が広がり、甘い香りが鼻腔をくすぐる。
う~ん、美味し。
10年前に台湾に来た時も凍頂烏龍茶の味と香りが気に入って、茶器のセットまで買って帰ったのだが、1,2度使っただけで、そのままになっている。
やはり手間をかけないと美味しいお茶は飲めないということか。



















台北駅に戻る途中、せっかくなので蒋介石記念公園に寄り道をする。
いかにも中国的なバカでかい建物である。
記念堂から見下ろす広場では観光イベントをやっている。





































撮影をしながら広場を縦断し、そしてホテルの近くまで戻ってきた。
天気は再び曇り空。

ラッピングバスは「龍馬伝」。



















「淡水で夕焼け撮影は無理だな。」とアッサリ予定を変更。
前回も行っているし、どうしても行きたいという場所ではなかった。
北投温泉に行くのも中途半端は時間である。

























結局、ホテルの界隈をブラブラして、土産のお茶を買っていると良い時間になった。
試飲をしている時に、私のカメラを見た店主が、「この街は安全です。夜でも撮影して大丈夫ですよ。」と話しかけてきた。
夜も安全ですよと言い切れる街は珍しいので感心した。
夏のイタリアと大違いである。













地下鉄に乗って士林夜市へ。
夜市の中でも最大規模である。
駅を降りたとたん後悔した。
人が多すぎて歩くこともままならず、屋台を冷やかしながら楽しむなんて無理。





































晩ゴハンだけでも食べて帰ろうと方針変更。
飲食関係の屋台は、ビルの屋内にフードコートのように一カ所に集中しているので雨で濡れる心配は無いが、人が多いため落ち着いて店を選ぶことができない。































一軒の店で席が空いたので、焼きビーフンと臭豆腐、ビールを頼む。
焼きビーフンは見た目通りの味、臭豆腐は、発酵臭が意外に穏やかで想像と違っていた。全部で140NT$(約400円)は安いが、なんだか物足らない。
活気があるのは良いが、落ち着かないし。
食事を済ませて、夜市から撤収。













天気も回復傾向、月が出ている。

もう少し食べたいというか落ち着いて食べたいので、地下鉄で中山駅にでて、繁華街を抜けること15分。







好記担仔緬に到着。
一杯35NT$の担仔緬を注文。
この店の名物で1日2,000杯以上出るという。
店内は満席なので、通りのテーブルに座る。
一口食べる。
とても美味しい。特にスープが美味しくて、スープをおかわりしたぐらいである。

























隣のテーブルでは、初老の日本人オヤジ5人がビール瓶と紹興酒を並べて賑やかにやっている。
とても楽しそうで、オヤジ達の会話を聞いていると、こちらまで楽しくなってきた。
最初からこちらへ来れば良かった。







満足してホテルに戻ることにした。
繁華街にはマッサージ屋が何軒もあり、まだ時間が早いこともあり、そのうちの一軒に入った。

受付のオバチャンに「1時間、全身マッサージで」
「900NT$」
前金で払い、案内されたのは個室。
上下着替えて待っていると、入って来たのは黒のミニのワンピースの若い女の子。
それもノーブラ。
「間違えて風俗店に入ってしまったか?」と思ったが、本人はいたって普通にマッサージを始めた。
「お客さん、身体硬いね。」と日本語で言いながら、なかなか良い腕をしている。
しかし紛らわしい格好で施術するのは止めてほしいものである。
何事も無く終了。「お客さん、身体とても疲れているよ。大丈夫?」と若い女の子に慰められてしまった。

さて、そろそろホテルに帰りますか。



3日目、フライトが14時40分なので、昼前には台北駅から空港に向かわなければならない。朝食はオレンジジュース、カプチーノ、サンドウィッチと普通の組み合わせ。





































どこかへ行く時間も無いので、公園などをブラブラして時間をつぶした。
昼過ぎ空港に到着。

帰りのリクライニングができる機体であった。
これだけでもだいぶ楽である。
今回はバーゲンチケットだったが、通常でも片道6,000円からの値段設定があるので、また使ってみてもいいかな。
2泊3日結構楽しめたし。
そうさ、また来るさ。

2011.11.19~21



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