日曜日の午後


午後、ナポリに戻り美術館巡りをすることに。
ヨーロッパの日曜日は、通常でも閉まっている店が多いうえに、バカンスシーズンのピークが重なり、美術館巡りしか選択肢が無いということもある。





































まずは国立カポティモンテ美術館へ向かう。













バスを間違えたり、降りる停留所を間違えて遠回りして、やっと到着。
丘の上の公園の中にある美術館に着ついて入ろうとすると、通りかかった少年が「今日は休館だよ。」と教えてくれた。
彼の言うとおり、入り口が真っ暗である。













ガイドブックでは休館日は水曜日となっているのに、仕方が無い、バスで丘を降りて国立考古学博物館へ。







国立博物館だけであって、かなりの量の美術品を収蔵している。





































自然光と空調も窓を開けての展示方式、日本の美術館の空調完全管理にダウンライト展示方法と大きく異なっている。
写真もストロボを光らせなければOKなところが多い。

























ポンペイの展示室では、ポンペイから出土したフレスコ画やモザイク画が数多く展示されている。
例のポンペイの赤のフレスコ画が展示されていて、思わず「どんな質感だろう?」と触ってしまった。
とたん、学芸員が飛んできて「触ってはいけない」と注意されてしまった。
ゴメンナサイ。
でも写真の女性も、私同様触っているけどね。



















一通り展示を見て、「アレキサンドロ大王の戦い」のモザイク画や、フローラ(花の女神)のフレスコ画を探したが見あたらない。近くの学芸員に尋ねると、その展示室は閉めているとのこと。
残念だが、しかたがない。パレルモでもそうだったが、美術館は開館しているが、一部の展示室は閉鎖していることは良くあることである。







博物館を出て、トレド通りを南に向かって歩く。







日曜ということもあり、人は歩いているのだが、やはり店はほとんど閉まっている。

そのときカメラを引っ張られた、首から提げずに、いつものように肩から提げていたので少年がストラップを掴んで引っ張っていた、ちょうど写真を撮ろうカメラのグリップを持ち、レンズを握っていたので強く引きもどしたので盗られずに済んだ。
人混みとは言えないまでも、人通りの多い通りである。
危ないところだった。
さんざん「カメラは首から提げろ」と注意されていたにもかかわらず、街に慣れて油断していたらこの有様、気をつけなくては。













トレド通りの西側にスペイン地区がある、通りから見ると魅力的な被写体が多いが、宿の主人からも「スペイン地区には入るな。ここがナポリで一番危険な場所だ。おまえのようなカメラを持っていると間違いなく狙われる。」忠告を受けていたので、今し方の経験もあるので、中に入るのはやめた。
トレド通から数カットを撮るだけにした。



















ウンベルト1世のガッレリアで造形の美しさをどう撮るか考え、夕方の王宮前広場でスナップを撮りながら日没時間となったので、今日もサンタ・ルチアへ向かう。

























海岸の売店に行くと、お母さんが「今日もPERONI(ビール)の小かい?」と、注文する前に冷蔵庫からビールを出して声を掛けてきた。3日続けて行ったら顔を覚えられてしまった。
「うん、そう。」とビールを買い、「お母さん、ちょっと写真を撮らせてよ。」とカメラを向けると、ポーズを取るがすぐ動く。


動いちゃダメ。

普通の表情して。

だから、動かないで。
ホントにじっとしていないのだから。

でも、夜、ホテルでパソコンにデータ移して写真を見てみると表情豊かに撮れていた。
けっこう良いじゃない。











































サンタ・ルチアの夕景を見た後、晩ゴハンはホテルの近くのトラットリアで。
日曜日且つバカンスシーズンなので、開いている店はほとんど無い状況である。
ここで初めて、ピッツア・マルゲリータを注文。
本場で初めて食べるピッツア、石窯で焼いたピッツアは、香ばしくて香りが高くとても美味しい。



















この時はホテルから近いこともあり、D300をホテルに置いてPENTAX i-10(コンデジ)のみを持って食事にいったのだが、いかしたウェイターを撮った後、いきなり私のカメラを取り上げて、私を撮ったのある。
なんてお茶目な奴なんだ。

なかなか面白く写っている、彼にカメラのモニターで、私の写真と彼の写真を見せたところ、二人で大笑い。
もう一枚ちゃんと撮らせてもらいましたとさ。







明日は晴れそうだ、明日こそはカプリ島へ。


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