モザイクの街


今晩の列車は20時18分発。



















パレルモ滞在も今日一日である。。
昨日までで市内の主要なところは行ったので、郊外へ行こうとガイドブックをめくっていた。













シラクーサ、エトナ山、タオルミーナ、アグリジェントなど魅力的なところはすべて島の反対側、バスを使っても片道4時間はかかるので、交通機関の運行状況では、夜までに戻ってくることができない可能性がある。
そうなると、パレルモからバスで40分程度で行くことができうるモンレアーレが良さそうだ。
ホテルをチェックアウトして荷物を預け、バスに乗るべく駅に向かった。













その途中、友人達に絵葉書を出そうと郵便局に寄った。
「日本へのエアメールの切手欲しいのですが?」
「切手はタバックで売ってます。ここでは売ってません。」
「はぁ??郵便局なのに切手を売っていないのですか?」
「そうです。タバックで買ってください。」
タバック・・・文字通り「タバコ屋」である。
結局、近くのタバコ屋で切手を買い、ポストへ投入。
しかし、郵便局で切手を売っていないとは。







途中、マルトラーナ教会へ。
この教会のモザイクがとても美しいのだが、一昨日、昨日とミサに時間に当たってしまい見学することができなかった。





































モンレアーレに行くには駅からの直行バスは無い。109番などのバスに乗ってPiazza Indipendenza(独立広場)から、389番のバスに乗って約30分。
109番のバスに乗り7つ目の停留所であることを確認してバスに乗った。
そろそろかなと思ったら、その先である大学前に着いてしまった。
ほとんどの人がここで降りてしまったので、私もつられて降りた。
パス停の表示を確認するとどうやら通り過ごしていたようだ。
「あれっ、どういうこと。」
慌てて、駅に向かうバスの乗ったが、その停留所は無く駅に着いてしまった。
ふりだしに戻る。

次のにバスに乗るとき運転手に確認した。
「大学前で降りて、工事をしている道路沿いに行くと(独立広場)がある。」
つま、り工事区間をショートカットして運行していたから乗り過ごしてしまったのである。だから先ほど降りたバス停から広場まで歩かなければならない。
「なんなんだ!?」
やっと理解できたよ、改めて109番のバスに乗って、大学前で下車。

工事中の道路の側道を10分程歩いて独立広場へ。
なるほど、ここなのか。
389番のモンレアーレ行きのバスは、1時間に1本。

40分以上待って、やっとバスが着た。
観光地に向かうバスということもあり、地元の人と観光客でラッシュ状態である。
もう少し本数増やしてもよいのではないか。







そして30分、峠道をうねうねと登ってモンレアーレ到着。
ドゥオーモは午前中の拝観が終わり、次は14時30分から。
1時間以上あるなぁ。













昼ゴハンを食べようとしたけど、どの店も客で満席。
結局、食べそびれてしまった。
ドゥオーモの拝観時間までまだ時間があるので見晴らし台へ。
遠くにパレルモの街がよく見える。











































その後、十字架のキリストを見るためにドゥオーモから200mをほど北東へ向かう。
街とは言っても端から端まで1km程度の小さな村である。
マヨルカ焼きタイルのキリスト像。











































なんでもイタリアで一番大きなマヨルカ焼きのキリスト像ということである。



















やっとドゥオーモの見学可能時間となった。

























堂内に入ると見事なモザイク画である。













バスを乗り継いできたかいがあったよ。
天井を見上げていたため、いいかげん首が疲れてきたので、塔に登ることにした。













































塔の上は、先ほどの見晴らし台より高い分だけ遠くまでよく見渡すことができる。
満足、パレルモに戻りましょう。













389番のバスを降りて、独立広場から大学前のバス停に向かって歩いていると、クレーンの上で作業をしている人が。
「何をしているのだ?」と思い、ズームレンズで覗くと建物の撮影をしていた。
ナルホド。







ホテルの近くまで戻ると16時。













昼ゴハンを食べそびれたので、近くカフェに入った。
サンドウィッチでも思ったが、メニューにパスタが並んでいる。
ペンネとビールを注文。
ペンネを冷凍庫から出してきた、なんのことはない冷凍食品。
だからこんな中途半端な時間でもパスタを提供できるんだ。
でも、でてきたペンネはちゃんとアルデンテ状態で、空腹ということもあったが、普通に美味しい。
それに3ユーロと安かったし。

ホテルのロビーで預かってもらっていた荷物を整理、広いロビーで人もいないのでソファーを占領し、コンセントを見つけてカメラのバッテリーも充電し、シャワーも借りて着替えた。
宿泊客も少なくて部屋も広くて清潔だったし、使い勝手の良いホテルでした。
今日も宿泊客は少なそうだ、相変わらずキーボックスにはぶら下がっている鍵のほうが多い。

駅に向かう途中にケバブ屋に寄り、晩ゴハン用に列車内で食べるケバブを注文した。
待っている間、ピーナッツを出してくれたり、中は暑いから外で待てと言ってコーラをサービスしてくれたり、えらく親切な店だった。

20時18分、メッシーナ行きの快速電車に乗る。



















車内で、ケバブの包みを開けた、まだ暖かく良い香りがする。
駅で乗る直前に買ったビールの栓を抜き、ケバブを一口、ビールを一口、美味し。
量も充分。
外は時折、街灯が流れていくだけの闇。
悪くない夕食。

約3時間でシチリア島の端、メッシーナに到着。
ここで夜行寝台列車に乗り換える。














23時50分発のローマ行きの夜行列車が到着。その列車は、カートレインまで繋いでいる。
私が指定されたコンパートメントに入ると3人はすでに寝ている。
私は下の段のベッドに横になり、すぐ眠りに落ちた。
6時間後にはナポリ。


ナポリという街 へ

表紙へ

海外旅行目次へ