引ったくりにご用心
昼過ぎ、日差しはきついが、そのまま、歩いて港へ。
ローマ通を北に向かい、途中、東へ曲がる。
その時、いきなり身体が引っ張られた。
後ろからバイクで来た二人組が、私が右側に提げていたカメラバッグを取ろうしたのであった。
日差しをさけて左側の歩道をあるいていたので、カメラバッグが道路側になっていた。
幸い、たすき掛けだったのと左足に重心が乗っていたので、とっさにバッグを引っ張っることができたので倒れずに済んだ。
もし、取られていたらパスポートも入っていたので、やっかいなことになっていたはずである。
バランスを崩したバイクは振り向きもせず走り去っていいた。
危ないところだった。
港では多くの人がいた。
船待ちをしている人もいれば、到着を待っている人もいる。
私が港に着いた時、大きなフェリーが到着した。
日本でもフェリーに乗ったことがあるが、船の規模がちがう。
でかい!ビルが岸壁に動いてくる感じである。
どうやらジェノバからの便らしい。
ナポリ行きも同様の船と聞いた、しまった列車の切符買うのではなかった。
こんな船なら乗ってみたいではないか。
14時、港からホテルへ戻る。
こんな時間、街を歩いている人は少ない。
おっ、かわいいよ。
18時すぎ、やっと陽も翳ってきたので街へ。
撮影をしながら日没を待つ。
サン・ドメニコ教会の前をとおり、路地へ。
なんだこの車は!
廃車なのだろうけど、フロントガラスのブロックはいったい。
昨日も歩いたが、この界隈は、あまり雰囲気が良くない。
19時すぎ、やや早いが晩ゴハン。
昨晩、この店の前を通った時は満席で道路にも人が溢れていたので、気になっていた店である。
オープンエアの店である。
注文は、前菜はシチリア名物、ライスコロッケなども盛り合わせ。
これだけで充分酒の肴になる。
メインはソード・フィッシュ(カジキ)のソテー。
これも美味しい。
ワインは赤のハウスワイン。
これが甘口で、常温なのでかなり口に残る。
結局ミネラルウォーターを注文した。
食後、リモン・チェロを注文、酸味と甘みのバランスが絶妙。
この先も晩ゴハンの最後にリモン・チェロを飲んだが、結局、ここのリモン・チェロが一番美味しかったかな。
そのリモン・チェロを飲んでいたら、ドルチェがやってきた。
「これなんかシチリア名物カンノーロをムース仕立てにしたものだ。」と言われたら食べたくなるじゃないか。
食後のドルチェもいいものだ。
私が食事が終わるころには満席となっていた。
腹ごなしに裏通りを歩く。
酔ってはいるが、頭の中の警戒警報は鳴っていないため、ブラブラと撮影しながら歩く。
ただし、街灯のあるところだけである。
闇のゾーンには入っていかない。
明日も一日パレルモ滞在、さて、どこへ行きましょうか。
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