タコとレモン


今朝もガランとした食堂で一人で朝食。
いったい何人泊まっているのだ?













ホテルから西へ100m歩くとマッシモ劇場広場にでた。



















昨日、一日歩いたので位置感覚は掴むことができて、滞在しているホテルと主要な教会や観光名所は意外に近いことがわかった。



















マッシモ劇場からマクエダ通を南に向かいパレルモ中央駅に向かう。
明日のナポリ行きのチケットを買うためである。



















船で行くか、鉄道で行くか・・・どちらも12時間。
鉄道だと昼の列車が夜行列車か。
昼の列車だとシチリアから半島に渡るフェリーなども見ることができるが12時間ということは1日つぶれてしまう。



















夜行列車は20時18分発で翌朝6時30分にナポリ到着。
やはり夜行列車のほうが良さそうだ。
船も面白いかなと思うけど、ここは夜行列車にしましょうか。

切符を購入して、シチリア州立美術館へ向かった。







サン・ドメニコ教会に寄って、開店準備中の市場を抜けて、美術館へ向かったはずなのだが、ところが道を間違えてしまい、見当違いの場所をうろうろするはめになってしまった。

















































聖人を描いた建物や、彫像など面白がって歩いていたが、自分がどこに迷い込んだかわからない。
30分以上歩き回ったあげく、地元の人に道を尋ねて、やっと見覚えのある道に出ることができた。

















































へろへろになって美術館に到着。パレルモの教会や美術館など、見学できるのは、午前中は12時までが多い、そして午後は16時から。
そのためお目当ての美術館などは午前中に行かないとゆっくり見ることができない。







入場料を払って入ると中庭があり、美術品が無造作に展示してある。

空調はなくオープンエア、光も差し込んでくる。
もとは宮殿であったものを美術館として利用している。
日本の美術館とは対照的である。







撮影もストロボを光らせなければ自由である。
1階のロビーに展示されているのが「死の凱旋」。
馬に乗った骸骨の死神が、無差別に死の矢を射っているという不気味なフレスコ画であるが、見入ってしまうものがある。

2階にはこの美術館のメインの一つであるメッシーナの「受胎告知のマリア」がある。

これ以外にも14〜17世紀の美術品を中心に展示してある。

























1時間程かけて、ゆっくり見たが、まだ昼前である。





































先ほど準備中だったサン・ドメニコ教会の近くの市場は、地元の買い物客と観光客で賑やかである。
広場の中央に茹でたタコのみを食べさせる店があった。



















欧米人の若者グループはおそるおそる食べていた。

「ニッポンジン、タコ、オイシイヨ」と声をかけられた。
たしかに美味そうだ。
近くの飲み屋に行って白ワインを買って、その店に戻った。
後ろの寸胴鍋で塩ゆでにしたタコを手際よく切ってもらいレモンを搾っていただきます。
塩加減がぴったり、ワインにも良く合う、これは美味しいは。
頭のミソはカニとおなじような濃厚な味である。
それとシチリアに来てはじめて白ワインを飲んだが、これが酸味がきいて爽やかな飲み心地、ハウスワインだろうけど結構旨口である。
後で知ったのだが南イタリアのワイン生産の7割以上が白ワインである。

食べ終わって10ユーロ札で支払ったら、ジャリ銭をバラバラとよこした。
20枚以上もらったが、ちゃんと数えると2.6ユーロしかない。
「こんな高いわけないだろう!」と兄ちゃんにいうと「ばれたか」という感じで、3ユーロを追加で返してくれた。これで良しとしておこう。


















































蛸だけの昼ゴハンでは足らないので、昨晩行った店でスパゲティ・ポモドーロを。

外さない美味しさとでもいったらいいのかな。
普通に美味しい。



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