アカバへ


「地図がちがうのか?」
長距離バスターミナルの場所と周りのホテルが地図と目の前では違っているし、道路の方向も違う。

幸い、ちょっと歩いたところに市内案内図があったので自分の位置がわかった。
なんのことは無い、JETT社のターミナルは長距離バスターミナルとは別の場所だということ。

目的のホテルまで10分ぐらいか。







ヨルダンで唯一、海に面している地域であり、リゾート地ということもあるのか明るく華やかな雰囲気である。








それと非関税地域なので店はどこも「DUTY FREE」の表示がでている。

当たりをつけた宿で部屋が取れた。
エアコンも静かだし、ホットシャワーだし、でかい冷蔵庫はあるし、それに明るくて広い。
荷物をベッドに放り出して外に出た。













長時間フライトの後、昨日のアンマンではトラブルばっかりだったのでやっと旅に出た気分である。







海に向かって歩いていった。

紅海からさらに盲腸のように伸びたアカバ湾。

この湾を取り囲むように位置するのはヨルダン、サウジアラビア、イスラエル、エジプトの4ヶ国。

ビーチにでた。













公共ビーチはすごい人。







ただし水着姿は男ばっかり。

女性は海に椅子おいてチャドル着たまま座っているよ。
水着の美女なんていやしない・・・ツマラン。

あちこちから「グラスボートはどうだ。」とか「水タバコは吸わないか。」と楽しそうに声がかかってくる。

笑いながら断って桟橋へ行く。

美しい海が広がっている。







その正面に見えているのがエジプトのシナイ半島、右手の住宅が密集したエリアがイスラエル、そして私が立っている場所はヨルダン。
ここから10km南に行くとサウジアラビア。
半径5kmあまりに4カ国が隣り合わせで接している。



















ちょっと泳いだら行けそうだ。

第三次、第四次中東戦争においてシナイ半島はエジプトとイスラエルの戦場となりイスラエルが占領して時期もあった。
エジプトとイスラエルは1978年の平和条約の調印をしたことにより戦争状態の終結。
平和条約を締結したサダト・エジプト大統領はノーベル平和賞を受賞したが、後、アラブ主義者による射殺されたがエジプトは今もこの平和路線の基調を守っている。

そして1994年イスラエルとヨルダンは平和条約を結び戦争状態を終結させた、それにより今の安定した状態がある。
旧約聖書でモーゼがユダヤ人を連れてエジプトを脱出する時、海が割れてシナイ半島に脱出したというのもこの地が舞台である。
こういう硝煙の臭いがしそうなエリアだが、目の前で遊んでいる人たちは実に楽しそうだし、この紅海は世界でも有数のダイビングスポットでもある。







平和であるからこその風景であり、そして私も旅をすることができる。
子供は泳いで遊んでいるが、若い兄ちゃん達は記念撮影に大忙し。


























無理もないだろう、ヨルダンでは、この海岸10数キロが唯一海に面している場所である。

それで何で撮っているかというと携帯電話。
デジカメを持っている人はめったに見かけない。







自分の写った画像を確認して喜んでいる。

私も記念に一枚。



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